古明地心療相談クリニック 19
何とも言えないこのシリーズも終わりがない見えない中まだ書き出す事があるようで。
「その辺どうなってるんです?」
「紫様は冬眠中だ。」
「私はちゃんと地霊殿に帰れるんでしょうね?」
「それはそうだろう。外の世界で骨を埋めろとまでは言わんさ。」
「こいしに会いたいんですが?」
「何。ふらっと無意識に放浪して会えない日常は茶飯事だろう?」
「結果がそうですが過程が違います。私はお帰りと言いたいんですよ。」
「そうだな。私も橙に会っておくか。」
「おいだったら連れてけ。」
「橙の居場所は解るがこいしの居場所は私でも簡単ではない。」
「ならとっとと計算しろこのキツネのコンピューター!」
「紅紅の外伝は完結したようだが次の神居祭は金銭面もある。参加はないな。」
「てかこっちの話書いて私を帰せ!」
「ならいっそこっちを加筆修正で1冊にするのもありか。」
「誰が買うんだこんなの!」
「まあ正直単なるテキスト集みたいなものだからな。」
「紅紅エピローグはBOOTHにあるのでよろしかったらお願いします!」
「紙媒体は製本等都合で価格が上がってしまうが電子は会場頒布の紙版と同じだ。」
「そんな事より。」
「そんな事より?」
「そろそろ初午<はつうま>大祭だ。伏見稲荷大社に行きたいとは思わないか?」
「思うわけないでしょ?」
「大真面目だよ。」
くっそこの九尾ドヤ顔で先読みしやがって。
「あーはいはいその日は休みにしますからどうぞご勝手に。」
「助かるよ。」
全く。
「楽しそうに2階に上がっていったわね。妬ましいわ。」
「ああ、パルスィさん。」
何て心が嫉妬に狂い歪んだ笑み。
「今日は・・ああ、あの子達が。」
「あは♪そうなの♪クリスマスデートこっそり見に行ったらクズに絡まれててさクダラナイ手出ししてんじゃねーよって!神社って場所が良くなかったわよね私嫉妬の橋姫だから思いっきり加減して横槍入れてやったわ槍じゃなくて釘にしとけば良かったかしら?あの子達のようなのは温かく見守るように妬むのよ♪それでまあちょっとした顔見知りになったから何かあったらって言っといて今日来るのよそれも別々に♪休診日に♪お互いバレないようにこっそり♪あは♪あははは♪運命の赤い糸で結ばれてるってやつなの?先に来るのが女の子男の子は午後ああ何て何て妬ましい妬ましくて気がどうにかなってしまいそうだわ私♪」
「あ、そうですか。」
「あは♪」
ピンポーーン
「来た♪」
うっわ、一気にテンション平静にしましたね。
ピ
≪こんにちは・・お、お急ぎですか?≫
「別に急いでいませんよ。」
≪あ、あの、来ました。≫
「今行くわ。」
ピ
「じゃ、診療室使うから。」
「あ、はい。」
・・部屋に戻りますか。
「ん?」
小傘さん。
「何してるんです?」
「あ、さとり。」
「研ぎ師でも始めたんですか?」
「鍛冶はできないけど近い事したいなって。」
「ここに包丁、そんなにありました?」
キッチンに並べられた数が明らかに多いんですが?
「ああ。預かったんだ。切れ味悪い包丁だとイライラするでしょ。それにほら。子育て中だと特に。」
「そうなんですか?まあ、疲れていると神経が逆立ちますし余計な事で苛立ちたくないとは思いますが。」
「そうそう。それに皆まだまだ切れるよ。勿体ない。それなのに八つ当たりされるなんて可哀想だよ。」
「なるほど。物に当たる人はいますからね。私には解りませんが喜んでいるんですか?」
「すっごく。今研いでるこの子はおじいちゃんだけどまた現役に戻れるって喜んでる。」
良い笑顔ですね。
「そうですか。それじゃあ邪魔しても悪いですし、私は行きますね。」
「あ、うん。」
皆さんそれぞれ外の世界でもやれているんですね。楽しんでいる。
ガチャ
「私の部屋は味気ないですね。いや、書物は増えましたか。隣の部屋1つ丸々書庫にしてしまいましたし。」
近場に書店も図書館もありませんが入り浸りたいですね。
「書籍離れで静かでしょうし。」
ちょっと探してみますか。
「スマホは・・っと。」
ふむふむ。
「駅中の大型書店は人混みでアウト。郊外に図書館。アクセスはバス・・いやタクシーですね。」
着きました。思い立ったが吉日です。週末だから多少人数はいますが、これくらいならハンドバッグに入れたサードアイもそこまで読心過多にはならないでしょう。
「・・・・。」
このハンドバッグ、より強力なのはどこまでできるんでしょう?藍さんも未知数です。
「自然・・歴史・・思想・・哲学・・宗教・・かなりの蔵書量ですね、と。」
あちらは読書スペース。勉強してる人もいますね。
「ん?」
奇書?
「ドグラ・マグラ。」
パラパラ────
「っっ!!?」
何??!これは??!何をっ!!?胎児!?こいし?!私はっ!!?
「はあっ!?はあっ!?」
がやがや
「──・・っ失礼しました・・・・大丈夫ですっ!!」
何て危険な・・外の世界にはこんな怖ろしい書物が、平然と並んでいるんですか・・!!?
「・・しかもかなり読み込まれた、何度も、・・・・初版!!?」
一体今までどれだけの人がこの本を・・、並びの他の本はまだ新しい・・ん?
「・・こちらも古い、ヴォイニッチ手稿。」
パラパラ────
「っっ!!?」
何?!記して?!私が?!古明地さとりを!?覗き込まれて!!?
「はあっ!?はあっ!?」
がやがや
「──・・っ失礼しました・・・・大丈夫ですっ!!」
これも閉じましょう・・危険です。正気を、精神を狂わせる!!奇書ではありません禁書です禁書!!
「──離れましょう!!いけません!!」
こちらは・・。
「児童書ですか。アンパンマン。」
パラパラ────
「っっ!!?」
何?!こんな?!愛と勇気だけが?!だから君は行く?!2才3才の幼児からこんな歌詞で教育を!!?
「はあっ!?はあっ!?」
がやがや
「──・・っ失礼しました・・・・大丈夫ですっ!!」
どうなっているんですか外の世界は!!?これが児童書に書かれる文章ですか!!?
「たった3冊パラパラ捲っただけでまさかこんな満身創痍になるなんて。」
ああ。
「霊夢さんや魔理沙さんの相手って・・簡単だったんですね・・。」
「その辺どうなってるんです?」
「紫様は冬眠中だ。」
「私はちゃんと地霊殿に帰れるんでしょうね?」
「それはそうだろう。外の世界で骨を埋めろとまでは言わんさ。」
「こいしに会いたいんですが?」
「何。ふらっと無意識に放浪して会えない日常は茶飯事だろう?」
「結果がそうですが過程が違います。私はお帰りと言いたいんですよ。」
「そうだな。私も橙に会っておくか。」
「おいだったら連れてけ。」
「橙の居場所は解るがこいしの居場所は私でも簡単ではない。」
「ならとっとと計算しろこのキツネのコンピューター!」
「紅紅の外伝は完結したようだが次の神居祭は金銭面もある。参加はないな。」
「てかこっちの話書いて私を帰せ!」
「ならいっそこっちを加筆修正で1冊にするのもありか。」
「誰が買うんだこんなの!」
「まあ正直単なるテキスト集みたいなものだからな。」
「紅紅エピローグはBOOTHにあるのでよろしかったらお願いします!」
「紙媒体は製本等都合で価格が上がってしまうが電子は会場頒布の紙版と同じだ。」
「そんな事より。」
「そんな事より?」
「そろそろ初午<はつうま>大祭だ。伏見稲荷大社に行きたいとは思わないか?」
「思うわけないでしょ?」
「大真面目だよ。」
くっそこの九尾ドヤ顔で先読みしやがって。
「あーはいはいその日は休みにしますからどうぞご勝手に。」
「助かるよ。」
全く。
「楽しそうに2階に上がっていったわね。妬ましいわ。」
「ああ、パルスィさん。」
何て心が嫉妬に狂い歪んだ笑み。
「今日は・・ああ、あの子達が。」
「あは♪そうなの♪クリスマスデートこっそり見に行ったらクズに絡まれててさクダラナイ手出ししてんじゃねーよって!神社って場所が良くなかったわよね私嫉妬の橋姫だから思いっきり加減して横槍入れてやったわ槍じゃなくて釘にしとけば良かったかしら?あの子達のようなのは温かく見守るように妬むのよ♪それでまあちょっとした顔見知りになったから何かあったらって言っといて今日来るのよそれも別々に♪休診日に♪お互いバレないようにこっそり♪あは♪あははは♪運命の赤い糸で結ばれてるってやつなの?先に来るのが女の子男の子は午後ああ何て何て妬ましい妬ましくて気がどうにかなってしまいそうだわ私♪」
「あ、そうですか。」
「あは♪」
ピンポーーン
「来た♪」
うっわ、一気にテンション平静にしましたね。
ピ
≪こんにちは・・お、お急ぎですか?≫
「別に急いでいませんよ。」
≪あ、あの、来ました。≫
「今行くわ。」
ピ
「じゃ、診療室使うから。」
「あ、はい。」
・・部屋に戻りますか。
「ん?」
小傘さん。
「何してるんです?」
「あ、さとり。」
「研ぎ師でも始めたんですか?」
「鍛冶はできないけど近い事したいなって。」
「ここに包丁、そんなにありました?」
キッチンに並べられた数が明らかに多いんですが?
「ああ。預かったんだ。切れ味悪い包丁だとイライラするでしょ。それにほら。子育て中だと特に。」
「そうなんですか?まあ、疲れていると神経が逆立ちますし余計な事で苛立ちたくないとは思いますが。」
「そうそう。それに皆まだまだ切れるよ。勿体ない。それなのに八つ当たりされるなんて可哀想だよ。」
「なるほど。物に当たる人はいますからね。私には解りませんが喜んでいるんですか?」
「すっごく。今研いでるこの子はおじいちゃんだけどまた現役に戻れるって喜んでる。」
良い笑顔ですね。
「そうですか。それじゃあ邪魔しても悪いですし、私は行きますね。」
「あ、うん。」
皆さんそれぞれ外の世界でもやれているんですね。楽しんでいる。
ガチャ
「私の部屋は味気ないですね。いや、書物は増えましたか。隣の部屋1つ丸々書庫にしてしまいましたし。」
近場に書店も図書館もありませんが入り浸りたいですね。
「書籍離れで静かでしょうし。」
ちょっと探してみますか。
「スマホは・・っと。」
ふむふむ。
「駅中の大型書店は人混みでアウト。郊外に図書館。アクセスはバス・・いやタクシーですね。」
着きました。思い立ったが吉日です。週末だから多少人数はいますが、これくらいならハンドバッグに入れたサードアイもそこまで読心過多にはならないでしょう。
「・・・・。」
このハンドバッグ、より強力なのはどこまでできるんでしょう?藍さんも未知数です。
「自然・・歴史・・思想・・哲学・・宗教・・かなりの蔵書量ですね、と。」
あちらは読書スペース。勉強してる人もいますね。
「ん?」
奇書?
「ドグラ・マグラ。」
パラパラ────
「っっ!!?」
何??!これは??!何をっ!!?胎児!?こいし?!私はっ!!?
「はあっ!?はあっ!?」
がやがや
「──・・っ失礼しました・・・・大丈夫ですっ!!」
何て危険な・・外の世界にはこんな怖ろしい書物が、平然と並んでいるんですか・・!!?
「・・しかもかなり読み込まれた、何度も、・・・・初版!!?」
一体今までどれだけの人がこの本を・・、並びの他の本はまだ新しい・・ん?
「・・こちらも古い、ヴォイニッチ手稿。」
パラパラ────
「っっ!!?」
何?!記して?!私が?!古明地さとりを!?覗き込まれて!!?
「はあっ!?はあっ!?」
がやがや
「──・・っ失礼しました・・・・大丈夫ですっ!!」
これも閉じましょう・・危険です。正気を、精神を狂わせる!!奇書ではありません禁書です禁書!!
「──離れましょう!!いけません!!」
こちらは・・。
「児童書ですか。アンパンマン。」
パラパラ────
「っっ!!?」
何?!こんな?!愛と勇気だけが?!だから君は行く?!2才3才の幼児からこんな歌詞で教育を!!?
「はあっ!?はあっ!?」
がやがや
「──・・っ失礼しました・・・・大丈夫ですっ!!」
どうなっているんですか外の世界は!!?これが児童書に書かれる文章ですか!!?
「たった3冊パラパラ捲っただけでまさかこんな満身創痍になるなんて。」
ああ。
「霊夢さんや魔理沙さんの相手って・・簡単だったんですね・・。」
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2025-03-05 21:22
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