バビーちゃんは見えている第14話「龍③カラフル」

学校の体育館で学年集会があったりすると、ざまちゃんは時々他の子についている龍神と出会うことがある。
龍神の大きさや色は様々で、白色や赤色、緑に青に黒といった具合に人間の容姿が異なるように龍も各々違っているのだ。
ざまちゃんの家にいる神音くんは、黒(R0G0B0)・グレー(R65G65B65)・薄グレー(R191G191B191)くらいの三色の鱗が交互に美しく並んでいる。
今回登場した黒とピンクの龍神は、前から見るとピンク色にキラキラ輝いて見えるが、角度を変えると黒っぽくなるふしぎな色の龍神だった。
前に座っていた艶髪の女の子と同じようにキラキラしていて美しい龍なのだ。
龍の尻尾もファッショナブルで、この龍神は本坪鈴に鈴緒がついていて紙垂(しで)もかかっている。
本坪鈴とは神社の拝殿に吊るしてある鈴のことで、その下に精麻をねじり合わせた麻縄を鈴緒という。
本坪鈴は、鈴の音が獣や魔物を追い払うとか諸説あるようだが、一般的には邪気を祓い神様を招致するためのものらしい。
鈴緒は魂をつなぐものとか玉の緒…とか。
鈴緒は普通に本麻生地、本麻紅白、本麻五色、布巻紅白、布巻三色……色々なものがあるようだ。
面白いのは、今回の龍神の鈴緒は主体がブルーの組紐のようなかんじだった。
社務所に置いてある「鈴守り」ならば綺麗なブルーやピンクのものが存在するようだが(^^;
紙垂が本坪鈴と鈴緒にくっついているのは、拝殿のしめ縄についているからなのだろうか？
紙垂とは特殊な裁ち方をして折った紙のことで、神聖さや清浄さを表すもの。
稲妻の形に似ていることから、落雷すると豊作になるとかで五穀豊穣を願ったり、雷が邪気払いをしてくれるといった様な意味があるとか。
紙垂も調べていくと裁ち方に流派があったり、しめ縄につける数も一般的な四紙垂だけではなく神社や地域によって様々だという。
神音くんの尻尾はお気付きの方もおありでしょうが、オタマジャクシの尾みたいになっていて可愛いのだ。えへへ(〃´∪｀〃)ゞ
龍神たちも我々人間たちと同様、個性的なファッションを楽しんでいると思えてならない。
今度、バビーちゃんか神音くんにきいておくね(^_-)

今回も、バビーちゃんは見えているをお読みくださりありがとうございます❣
次回はどんなお話になるのか、どうぞお楽しみに♡