千々古(ちぢこ)
昔、マリのようなものが城下町に現れ宙に上がったと思えば地面に落ちて、西や東へと移動する。飛ぶときは奇妙な音を発して捕らえどころがなかった。
これは『太平百物語』にあるものだが、これは妖怪ではなかったのだ。ある城下の大手御門の前にこの妖怪が出る噂が立ったので、周りを通るものはここを避けてたが、小河多助という侍が、千々古の正体を見届けると辺りを見て回ると噂通りにマリのようなものが現れて上下左右音を立てながら動き回っていた。
侍は千々古が飛び上がった瞬間に刀で斬りつけた。その正体を見れば本物のマリで、マリの中には鈴が入っていて、両端には縄が付いていた。これはイタズラ者が両方から縄を張って鞠を妖怪に見立ててイタズラしてたわけだ。
参考文献
水木しげる『決定版日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』
これは『太平百物語』にあるものだが、これは妖怪ではなかったのだ。ある城下の大手御門の前にこの妖怪が出る噂が立ったので、周りを通るものはここを避けてたが、小河多助という侍が、千々古の正体を見届けると辺りを見て回ると噂通りにマリのようなものが現れて上下左右音を立てながら動き回っていた。
侍は千々古が飛び上がった瞬間に刀で斬りつけた。その正体を見れば本物のマリで、マリの中には鈴が入っていて、両端には縄が付いていた。これはイタズラ者が両方から縄を張って鞠を妖怪に見立ててイタズラしてたわけだ。
参考文献
水木しげる『決定版日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』
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2025-03-07 18:37
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