『寛大なる眷属の長』

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初めての吸血を経た勇太郎は、吸血鬼として大きく成長した。組手の相手をしていたレミリアの片腕を奪う程に。集中が途切れた勇太郎は慌ててレミリアに駆け寄るが、腕を飛ばされたレミリアは満面の笑みで勇太郎を抱き寄せる。
勇太郎「姉様！」
レミリア「凄いじゃない勇太郎。最初と比べたら見違える様な動きだったわ。」
勇太郎「でっ…でも！レミリア姉様、腕が！」
レミリア「安いものよ、腕の一本くらい。可愛い弟の成長を確かめられたんだから。それに、私だって貴方の首を刎ねたのだから、これでおあいこでしょう？」
勇太郎「うぅ…。」
レミリア「ねえ、勇太郎。前にした約束、憶えてる？」
勇太郎「…約束？」
レミリア「ふふ…『私の身体に傷を付けられる様になったら、私の血を吸わせてあげる』って約束よ。」
勇太郎「あー…そういえば。」
レミリア「この後は予定も無いし、早速吸わせてあげるわ。さあ、私のお部屋へいらっしゃい…♥」
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