無性に気怠い塵払い　スロウ

この頃なんやかんやでバタバタ追われている日々が続いて、投稿のペースが落ちてしまってすみません（汗）
疲れたというかなんというか……今回は要望だけ伝えて、細かいところは絵師さんに全部お任せしちゃいました。
丸投げしちゃって罪悪感あるけど、いただいた第一稿がすごく良かったので、そのまま投稿することにしました。
※ちなみに要望は「服の上からも分かるちゃんとした膨らみ」です。たぶんこれで合っている……と思いたいです。

「スロウさん～、また本にイタズラする妖精が出てきましたよ～、お願いできます～？」
「はあい……今行くから、ちょっと待ってね……」
本の香りがほんのり漂う中、店の奥から響いた呑気な声に答えつつ、スロウははたきを手に取って腰を上げた。
壁一面の本棚、大きな窓、観葉植物の緑……本当ならこういう景色を眺めながら、穏やかに一日を始めたい。
膨らんで重くなってきたお腹に伴うふらつき、気が遠くなるような眠気とだるさ……今朝は少しマシかと思ったのに。
妖精を払うのはこの店にとっての日常なのに、お腹の子のせいでしんどい今は、そのもどかしさが余計にこたえる。
「さて……今日のいたずらっ子は、どこの誰かな？」
旦那と、のちに生まれる子との大事な場所を守るため、気怠さを引きずったまま、スロウは声の方へ足を向けた。

※一応オリジナルのはずなので「うちの子」と言いたいのですが、自分で描いていたわけではないので迷ってます。
もし「うちの子」という呼び方を使ってはいけないでしたら、お手数ですが教えてください。ありがとうございます。