がんばれ巳真兎季子〜玉利仙市の逆襲〜

「KEY THE METAL IDOL」とは三万人の友達を作って人間になる為にアイドルを目指すロボットの女の子キィこと巳真兎季子の物語。むせ返る90年代日本オタク文化の勃興と隆盛は、アイドルとは華やかさだけではなく一種の偶像としての虚構性と危険性を孕む事を示唆している。心の無い機械人形の筈のキィの一途なまでの健気さが、時折見せる感情の爆発が、どうしようもなく堪らない。愛おしくて抱きしめたくなる。しかしそんな事を声高に訴えておきながら初めて描いたファンイラストは玉利さんなのであります。タグ検索したところこの人をメインにしたイラストが見つからなかったもので思い切って描いてみました。女の子を騙してエッチな仕事をやらせる悪い人です。こーゆー外道なおじさんは良いですねぇ。現実に居たらスゲー嫌な奴ですけれど。後すみませんネタバレになりますけれどあれだけキィやさくらちゃんに酷い事したのにキィを助ける為に終盤「俺も手伝うぜ」的な唐突な仲間ムーブとってくるところで笑ってしまった。何なんだこいつは。何シレッと味方面しているんだこいつは。それとラストみんながキィを応援して名前を呼んでくれるシーンで「キィちゃん」「キィさん」「兎季子」に混じって「ロボ娘」って呼んでるし。いい加減名前覚えてあげてよ。吹いちゃったから許すけど。ってゆーかアイドルをテーマにした作品なのにキィとさくらちゃん以外の殆どがむくつけき野郎ばかりじゃないか。だからこそキィの可憐さが際立つのかもしれない。今回おじさんだけじゃ華がないのでちょっとだけキィやみんなも描きました。いつかちゃんとした可愛いキィも描いてみたいと思います。光の無い瞳も、血の通わない肌も。「よく出来てるでしょ」ワタクシも三万人の友達の一人なのであります。うごご。