アトランティス大陸とムー大陸とレムリア大陸が実在していた世界線

一枚目は山脈と赤道有りの架空世界地図。
　アフリカ大陸の左下にアトランティス大陸、オーストラリアの右にムー大陸、インドの下にレムリア大陸がある。カスピ海は正真正銘の海になっていて、ついでにナイル川も海にした。南アメリカ大陸にも内海が存在する。南極は少し勇ましくなった。

二枚目はアトランティス帝国（赤）とシュメール連合同盟（青）の勢力図。
　この世界線では、アトランティスを除く全ての国家・文明は一万八千年前に誕生した超古代シュメール文明にルーツを持っている。古代シュメール帝国が一万三千年前に滅亡してからは、メソポタミア一帯は神が人類に文明を授けた聖地とされ、また時の王国や帝国が世界を制するために不可欠な玉座と見なされるようになり、古代シュメール帝国の後継国を自称する多くの大国同士が争いを続けていた。時代が進むにつれ、聖地から遠方の国々も優れた文明を築くようになったり交易による収益の方が国家にとって重要になったりしていったりすることで聖地を巡る争いは沈静化していったが、産業革命以降には再度激化し、列強による熾烈な争いが聖地近郊で繰り返されるようになった。
　この頃大陸で統一を果たしたアトランティス帝国は聖地争奪戦を静観したまま密かに力をつけ、半世紀後、量産された新世代陸戦兵器を以て諸列強の蹂躙を開始した。諸列強はアトランティス帝国の進撃をシュメール文明起源の国家共通の危機だと認識し、シュメール連合同盟を設立する。それから数年間は全世界で帝国と連合が衝突し、互角の争いが繰り広げられた。
　ところが今、シュメール連合は崩壊の危機に瀕していた。西方の自由主義政権は連合からの脱退に傾き、東方の大国の軍部は自国軍による聖地の占拠を企てていた。

　三枚目は四カ国冷戦の勢力図。
　架空の大陸が三つも余分にあったがためにドイツと日本が第二次世界大戦に勝って、さらにアルゼンチンが第二のアメリカとして成功している世界の冷戦期。大陸が増えるにあたってチョークポイントも増えたことで、日本海軍の海上封鎖で植民地へのアクセスを失ったイギリスが干上がる。援蒋ルートも遮断され、早期に日中戦争が終わる。またムー大陸の存在によって早期から日本は資源問題を解決していた。太平洋戦争勃発でドイツもアメリカに参戦したが、その影響で当時アメリカと敵対していたアルゼンチンからレンドリースを受けられ、独ソ戦に勝利できた。