風の歪み【仮面ライダークレリック】
登場人物集(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11052422)
用語集(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11011641)
「貴方が仮面ライダーディーヴァの?」
ミハイルがフェリスタリに移送されてすぐ、「風の主から神託があった」とヴェントスの長に代わり、その娘ユリシールがミハイルを訪ねた。
「南の町のミハイルです。ディーヴァ神から苦情でも?」
「いいえ。風の主は寧ろ、貴方の本当の歌はとても素敵なものだと仰られたそうよ。その事から、貴方が今後フェリスタリの仮面ライダーとなるならば、是非ともディーヴァを名乗って欲しい、と」
「ヴェントスである風の印を持っているのにディーヴァ神の声が聞こえない?」
ディーヴァを名乗る事を許された事よりも、と痛いところを突かれたように表情を歪めるユリシールを見て、ミハイルは抱いた違和感を無意識のうちに口にしていた事に気付いた。が、罪悪感を持つでもなく真意を窺うようにユリシールを見る。
しかし、風の印がある以上、神秘を返還した、またはヴェントス族の資格を失った者ではない事は確かな筈。後者に至ってはそもそもその状況で族長の使者は務まらないので、可能性はゼロだ。
「アトランティス・テラのヴェントスの中で風の主と言葉を交わせるのは、族長と次期族長……。一族で強い神秘の印を持つ者の中で、一番最初に風の主の声を聞いた者だけですのよ」
「おかしい」
「ええ。私もそう思っていますわ。だけど、私一人では、深く根付いてしまった考えを変えるには力不足ですの。叔父様……前族長も、これを改めようとして志半ばで逝去されてしまった」
ユリシールはそっと憂いを帯びたため息をつく。
「せめて、イグニスの知恵を借りられたなら……」
アトランティス・テラ大陸におけるイグニスの末裔が現在行方不明である事は、ミハイルもノヴァ・テルーに関与する以前に聞いた事がある。
それを越えるアイデアが浮かばない彼は、歯痒くもただ黙るしかなかった。
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「貴方が仮面ライダーディーヴァの?」
ミハイルがフェリスタリに移送されてすぐ、「風の主から神託があった」とヴェントスの長に代わり、その娘ユリシールがミハイルを訪ねた。
「南の町のミハイルです。ディーヴァ神から苦情でも?」
「いいえ。風の主は寧ろ、貴方の本当の歌はとても素敵なものだと仰られたそうよ。その事から、貴方が今後フェリスタリの仮面ライダーとなるならば、是非ともディーヴァを名乗って欲しい、と」
「ヴェントスである風の印を持っているのにディーヴァ神の声が聞こえない?」
ディーヴァを名乗る事を許された事よりも、と痛いところを突かれたように表情を歪めるユリシールを見て、ミハイルは抱いた違和感を無意識のうちに口にしていた事に気付いた。が、罪悪感を持つでもなく真意を窺うようにユリシールを見る。
しかし、風の印がある以上、神秘を返還した、またはヴェントス族の資格を失った者ではない事は確かな筈。後者に至ってはそもそもその状況で族長の使者は務まらないので、可能性はゼロだ。
「アトランティス・テラのヴェントスの中で風の主と言葉を交わせるのは、族長と次期族長……。一族で強い神秘の印を持つ者の中で、一番最初に風の主の声を聞いた者だけですのよ」
「おかしい」
「ええ。私もそう思っていますわ。だけど、私一人では、深く根付いてしまった考えを変えるには力不足ですの。叔父様……前族長も、これを改めようとして志半ばで逝去されてしまった」
ユリシールはそっと憂いを帯びたため息をつく。
「せめて、イグニスの知恵を借りられたなら……」
アトランティス・テラ大陸におけるイグニスの末裔が現在行方不明である事は、ミハイルもノヴァ・テルーに関与する以前に聞いた事がある。
それを越えるアイデアが浮かばない彼は、歯痒くもただ黙るしかなかった。
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2025-04-01 11:25
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