31話 金髪美女の修業シーン

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ハーメルンの小説「転生大賢者の冒険」のイメージイラストです。
https://syosetu.org/novel/305538/

没になった、31話での金髪美女の修業シーンです。
尚、金髪美女は原作にいないキャラで、ネタバレ防止のため名前は伏せます。
また、一部は小説内で既出です。
以下、作者様からお聞きしたやり取りです。

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「ポップ先生、見てください！　ほら、ちゃんと人形に当たりましたよ！」
俺が、彼女が指し示す方向に目を向けると、確かに悪魔神官の姿をした人形に、４つの氷の槍が突き刺さっている。
……そう、彼女はどうやら氷結呪文に適性があったようで、ヒャドとヒャダルコまで使用することが出来ている。
そして、どういう訳か彼女の使うヒャダルコは、俺が使っている槍状に氷の塊を生成する特別製のヒャダルコだ。
最初に通常のヒャダルコを教えた時に、彼女からあの嘆きの峡谷で俺が使っていたヒャダルコを教えてほしいと言われたんだ。

正直、扱いが普通のヒャダルコより難しいから最初は断っていたんだが、『……駄目ですか？』と手を握られて上目づかいで頼まれたら、俺には断ることができなかった。いや、美人にあんな風に頼まれて断れる男なんていないだろう！
習得できるかどうか分からなかったが、そんな理由で一応教えてみたところ、見事に習得した。
槍の本数も最初は１本だけだったが、ほんの数日で４本まで増えている。
まだ自在に槍を誘導することまではできていないが、それも時間の問題のような気がする。

しかし、普段はあれほど優しくて気立てのいい彼女が、悪魔神官の人形を前にすると、口元にうっすらと笑みを浮かべて氷の槍をザクザクと人形に突き刺しまくる様子はちょっとシュールだ。
少なくとも、今俺の中で彼女は絶対に怒らせてはいけない人間の１人に急浮上している。

「……うん、よくできているよ。ただ、スピードに重きを置きすぎて（悪魔神官への憎悪が出すぎてて）、正確性が少しおろそかになっているね（とにかく殺す事に一点集中しすぎ）。今後、槍をうまく誘導するためにはスピードより正確性が重要だから、次はそこを意識してやってみて」
「はい、ポップ先生！」
俺は内心をどうにかオブラートに包み隠しながら彼女に指導をした。
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余談ですが、悪魔神官を描くのは2度目だったりします。
↓柊と悪魔神官
illust/4772275

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