「2001年皐月賞　幻の三冠馬」アグネスタキオン

2001年 皐月賞

その馬は、わずか4度の戦いで神話になった。

異次元から現れ、瞬く間に駆け抜けていった。

ライバル達を絶望させ、見る者の目を眩ませる「超光速の粒子」。

その馬の名は、「アグネスタキオン」。

「2012年JRA 皐月賞 CM」より

2000年 12月2日 阪神 3歳新馬
同年　　12月23日 阪神 ラジオたんぱ杯3歳S
2001年 3月4日 中山 弥生賞
2001年　4月15日 中山 皐月賞

わずかこの4レースのみで、三冠を人に見させた名馬。

ラジオたんぱで、翌年のダービー馬で年度代表馬となるジャングルポケットとNHKマイルカップ・ジャパンカップダートを制覇するクロフネを下す。その強さから弥生賞に出馬する話が出ると他厩舎が出馬を次々回避しついには8頭立てにさせてしまい、同年に菊花賞、そしてテイエムオペラオー・メイショウドトウの参加する有馬記念で勝利するマンハッタンカフェを7馬身差の4着に下している。（2着でも5馬身差だった）
2着となったボーンキングに騎乗していた武豊に、「強すぎるね、クラシックもハンデ戦にしないとね」と冗談交じりではあるが言わせたほどだった。

最終戦となった皐月賞でも、2001年ダービー2着で2002年宝塚記念を制するダンツフレーム、ジャングルポケットをしっかり1馬身以上引き離して、かなりの大器を感じさせる勝ち方をしたが、屈腱炎を発症しそのまま引退をする。

こういった、のちの大活躍するライバル達を見事に下していったその姿が、「幻の三冠馬」とのちに評される所以となった。

産駒も極めて優秀で、
2003年産
ロジック（NHKマイルカップ）

2004年産
ダイワスカーレット（有馬記念、桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、産経大阪杯、ローズステークス）、2007年度最優秀3歳牝馬・最優秀父内国産馬

2005年産
ディープスカイ（東京優駿、NHKマイルカップ、神戸新聞杯、毎日杯）2008年度最優秀3歳牡馬
キャプテントゥーレ（皐月賞、朝日チャレンジカップ 2回、デイリー杯2歳ステークス）
リトルアマポーラ（エリザベス女王杯、愛知杯、クイーンカップ）、2008年度最優秀3歳牝馬

2008年産
レーヴディソール（阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、デイリー杯2歳ステークス）、2010年度最優秀2歳牝馬

と、凄まじい活躍を遂げているが、2009年急逝。

様々な可能性の限界を一切感じさせないまま、「タキオン」の名のとおり、一気に駆け抜けた生涯だった。

出典
ピクシブ大百科「アグネスタキオン(ウマ娘)」
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%AD%E3%82%AA%E3%83%B3%28%E3%82%A6%E3%83%9E%E5%A8%98%29
Wikipedia「アグネスタキオン」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%AD%E3%82%AA%E3%83%B3
netkeiba「アグネスタキオン」
https://db.netkeiba.com/horse/1998101516/