ティータイム仲間

■Scene：午後の陽光とティーカップ

舞台：学園の離れにある小さなサンルーム。窓から午後の光が差し込み、ティーポットの香りがふわりと広がっている。

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エリシア（静かにカップを傾けて）
「……この時間、嫌いじゃないわ。世界がゆっくり呼吸してる感じがするの。」

ファン（カップの縁を見つめながら）
「今日の紅茶、レモンとジンジャー……。クラリスの調合ね？香りが落ち着く……」

クラリス（ほほえみながら）
「“感情を整える作用”を重視して選んだの。……あの人、来週また記録面談でしょ？」

ノエル（笑みを浮かべながらも真剣な目）
「ええ。学院の副理事のほうから、“進学後の在籍推薦”も含めて検討が来てるわ。
……あなたたちも、気づいてるでしょう？ 私たち、もう“子ども扱い”されていないの」

レイア（クッキーをそっと皿に戻して）
「うん。でも、姉さんたちとこうして座ってると……なんだか、昔のままって思えるんだ」

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（エリシアがふっと目を伏せ、笑う）

エリシア
「……そうね。時間は進んで、私たちは変わっても――
こうして、同じテーブルを囲むことは、ちゃんと続いてる」

クラリス
「変わらないものなんてないわ。……でも、“変わりながら続いていく”って、素敵なことよ」

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（静かにカップを置く音。陽光が、揺れる紅茶の表面に反射してきらめく）

ファン
「……じゃあ、今日という日も、未来の私たちから見た“変わらない一日”になるのかな」

ノエル
「ええ。だからこそ、大切にしなきゃ。紅茶の香りも、言葉も、今この瞬間も――」

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（それぞれがゆっくりと微笑む。午後の陽射しが、5人をやさしく包み込む）

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こんなふうに、大人へと歩きつつある彼女たちが交わす、静かで穏やかな午後の会話。