オリキャラ三兄弟です
「ただいま…」
外でバイクが止まる音が聞こえたかと思うと、甲くんがドアを開けてリビングへと入って来る。「ふう。」
「お帰り。早かったね。」
「どうしたの?」
尊美は甲の顔を覗き込む。「うわ。すごい熱!」
「なんか、朝から調子悪いと思ってたんだよなー。」
「甲くん、早く自分の部屋行って寝てなよ。」
ソファに自分の体を沈ませている甲は乙の顔を見上げる。
見つめ合う二人…
「甲くん。そういえばこれ、どういう事?」
「…」
「そうだ。甲くんが不在の時に、わざわざ尊美が借用書を持ってるって言って世界建設の人が持って来たんだけど。」
「…」
「よかったの。これで」
「…」
「おい。」
「ああ。」
甲は黙っている…
「お前、わざと外出したろ。何時に来るって知ってて。」
「おう。」
二人が見守るなか、甲くんはジャケットの中に手を突っ込み、あるものを取り出してテーブルの上へ置く。
「通帳?」
「なに、これ?」
尊美が躊躇いもせずにそれを手に取り、中を覗く。それから、目を見開く。
「うちの両親が隠してた資産だよ。これ…
いつどうやって言おうかなって思ってたんだよねー。」
「でもそれとこれと、一体どういう関係が…?」
乙くんも尊美の持っている通帳を覗き込む。
遅れて一人で驚く乙くん。
ー閑話休題ー
尊美がまだ添い寝を必要としていたとき、乙の用事がある時などに甲くんはいつも絵本を読んでくれていた。
何度か回を重ね、手持ちの本が無くなったある日から甲くんが自分で作った話〜子守唄を聞かせてくれるようになったのだが、尊美はというとその辺のことはあまり覚えていない。それよりも乙と釣りに行ったりゲーセンで遊んだり、昼寝をした時のことをなぜか、覚えている…。
「尊ちゃんあの時のこと覚えてるかなあ。」
甲くん
…尊美はある時ゲーセンでぬいぐるみマスコットを乙くんに取ってもらった。
「ありがとう😊」
「うん🙂↕️」
ん…?
何か、思い出しそう。ずうっと不吉だと感じていた、何か古い記憶…
(なんだったっけ…)
尊美はそのシャム猫のマスコットを腕に抱えこむ。
外でバイクが止まる音が聞こえたかと思うと、甲くんがドアを開けてリビングへと入って来る。「ふう。」
「お帰り。早かったね。」
「どうしたの?」
尊美は甲の顔を覗き込む。「うわ。すごい熱!」
「なんか、朝から調子悪いと思ってたんだよなー。」
「甲くん、早く自分の部屋行って寝てなよ。」
ソファに自分の体を沈ませている甲は乙の顔を見上げる。
見つめ合う二人…
「甲くん。そういえばこれ、どういう事?」
「…」
「そうだ。甲くんが不在の時に、わざわざ尊美が借用書を持ってるって言って世界建設の人が持って来たんだけど。」
「…」
「よかったの。これで」
「…」
「おい。」
「ああ。」
甲は黙っている…
「お前、わざと外出したろ。何時に来るって知ってて。」
「おう。」
二人が見守るなか、甲くんはジャケットの中に手を突っ込み、あるものを取り出してテーブルの上へ置く。
「通帳?」
「なに、これ?」
尊美が躊躇いもせずにそれを手に取り、中を覗く。それから、目を見開く。
「うちの両親が隠してた資産だよ。これ…
いつどうやって言おうかなって思ってたんだよねー。」
「でもそれとこれと、一体どういう関係が…?」
乙くんも尊美の持っている通帳を覗き込む。
遅れて一人で驚く乙くん。
ー閑話休題ー
尊美がまだ添い寝を必要としていたとき、乙の用事がある時などに甲くんはいつも絵本を読んでくれていた。
何度か回を重ね、手持ちの本が無くなったある日から甲くんが自分で作った話〜子守唄を聞かせてくれるようになったのだが、尊美はというとその辺のことはあまり覚えていない。それよりも乙と釣りに行ったりゲーセンで遊んだり、昼寝をした時のことをなぜか、覚えている…。
「尊ちゃんあの時のこと覚えてるかなあ。」
甲くん
…尊美はある時ゲーセンでぬいぐるみマスコットを乙くんに取ってもらった。
「ありがとう😊」
「うん🙂↕️」
ん…?
何か、思い出しそう。ずうっと不吉だと感じていた、何か古い記憶…
(なんだったっけ…)
尊美はそのシャム猫のマスコットを腕に抱えこむ。
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2025-04-25 11:00
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