いただきますとごちそうさま。続きのお話⑤

いただきますとごちそうさま。続きのお話⑤
『私が出会った自愛ごはんたち』というお話です。

食べることをコントロールできないとか、食べることに難儀している人は、普段自分が口にしているものに、ちょっと意識を向けてみてください。

何度も描いていることなんですが、「こんなもんでいいでしょ」って作られたもの、提供されたものを日常的に食べていると、それが例えどんなに味が美味しいものであっても、一見きれいに見えるものであったとしても、少しずつ心を病気にしていってしまいます。

逆に言えば、この漫画にあるような、心のこもったものを日常的に食べていると、少しずつですが、心の病気は絶対に良くなっていくんです。

ただ、難しいのが、「心のこもったごはんって何？」ということですが、栄養バランスがいいとか美味しいとか、そういうことだけではないんですよ。

「あなたに喜んでほしい」
その思いが、そのごはんに入っているかどうか？です。

いくら手の込んだ栄養満点のごはんであっても、「あなたのことを考えて、私、一生懸命作ったんだよ。だからちゃんと食べてよ。」という一方的な思いで作ったごはんでは、食べる人の心に届くことはありません。

簡単なものでも、時にはジャンクなものであってもいいと思うんです。
「笑顔で食べる」
それが、何よりの心の栄養になるんです。

今はGW中。
摂食障害の人にとっては、毎回どう乗り切るのかが課題の大型連休ですね…💦
無理に遠出する必要はないと思いますが、例えば、自分の好物ばかりのお弁当を作って、公園でゆっくり食べるとか、好きなフレーバーの紅茶やコーヒーをボトルに入れてお散歩に行くとか、ご近所であっても、風や土、草木など、自然に触れるのって、すごくいいと思います。

だからといって、自然のなかで気分転換をしたから、過食が急に治まるなんてことはないんですが、そんなことの繰り返しだと思うんです。
ちょっとずつ、気分の波の振れ幅が小さくなっていくイメージです。
初めは大嵐みたいだった感情の波が、だんだんさざ波のように落ち着いてくる。

その間にはグラデーションがあって、「何したってやっぱり過食しちゃうじゃん！」って、何も前進していないような気がして自暴自棄になっちゃうかもしれないけど、ちゃんと波は小さくなっていってるから、そこで「自分を大切にすること」をやめてしまわないでほしいんです。

ちょっとずつちょっとずつ、「自愛ごはん」で自分を大切にしていきましょうね。