寿司職人への決意
以下、イラストの補足文です。
1.
私、ここのお店が大好きなんです。ただ美味しいだけじゃなくて、職人さんの情熱を感じることができて……
2.
この店に通ううちに、食べる側よりも、私も職人になって情熱をいろんな人に届けられたらな、と思うようになりました。
親方、カッコいいなあ……
3.
「ダメだ!」
「えっ、どうしてですか!?」
「あのな、俺はお前が女だから弟子入りを認めない訳じゃないんだ……」
4.
「ただ今のお前からは覚悟を感じられん!寿司をお客様に届けることをナメてないか!?どうだ、言ってみろ!」
「ひっ……」
5.
「……俺がどうやって弟子入りしたか、か?」
「はい……覚悟が足りないって言われて……でも私本気なんです……」
「そうだな…..頭を丸めて、3回お願いしに行ったかな……懐かしい……」
「……!!!」
「おい、ちょっと、どこ行くんだ……?」
6.
「お嬢さん、本当にいいんですか……?」
「はい、お願いします!」
「女性にこんなことするの初めてだな……こっちも緊張するなあ……」
7.
一番短くしてください、私はそうお願いしました。でも、いざバリカンが入ると、緊張と恐怖がどっとやってきました……
8.
何故か涙が溢れそうですが、自分で決めて覚悟を持ってやったことです。絶対に、私を認めてもらいます……!
9.
「……わかった。今日からよろしくな。ただし、俺の言うことが絶対だからな!そこは覚悟しておけよ!」
「はい!よろしくお願いします!」
10.
こうして修行の日々がはじまりました。最初はシャリなんて触れさせてもらえません。とにかく自分に与えられた仕事を、精一杯やるだけです!
11.
「俺も気持ちを込めて握った……味見してくれないか?」
「うん……えっ?あなたが食べさせるの?ちょっと!……あーん……すっごく、美味しい……」
12.
「別に俺は恋愛は禁止しとらんからな!ただ、どんなことでも誠意を持って取り組めよ!なんなら、二人でこの店を継ぐ気概を持て!」
「……一緒に、頑張ろうな。」
「は、はい……」
13.
その後、私は夫と結ばれ、二人でお店を継ぎました。親方も完全引退はしたくないみたいで、たまに手伝ってくれます。
今は憧れだった親方と同じ頭で、店に立っています。(剃るのは夫に毎回手伝ってもらってます♪)皆様のご来店、お待ちしています!
おしまい
1.
私、ここのお店が大好きなんです。ただ美味しいだけじゃなくて、職人さんの情熱を感じることができて……
2.
この店に通ううちに、食べる側よりも、私も職人になって情熱をいろんな人に届けられたらな、と思うようになりました。
親方、カッコいいなあ……
3.
「ダメだ!」
「えっ、どうしてですか!?」
「あのな、俺はお前が女だから弟子入りを認めない訳じゃないんだ……」
4.
「ただ今のお前からは覚悟を感じられん!寿司をお客様に届けることをナメてないか!?どうだ、言ってみろ!」
「ひっ……」
5.
「……俺がどうやって弟子入りしたか、か?」
「はい……覚悟が足りないって言われて……でも私本気なんです……」
「そうだな…..頭を丸めて、3回お願いしに行ったかな……懐かしい……」
「……!!!」
「おい、ちょっと、どこ行くんだ……?」
6.
「お嬢さん、本当にいいんですか……?」
「はい、お願いします!」
「女性にこんなことするの初めてだな……こっちも緊張するなあ……」
7.
一番短くしてください、私はそうお願いしました。でも、いざバリカンが入ると、緊張と恐怖がどっとやってきました……
8.
何故か涙が溢れそうですが、自分で決めて覚悟を持ってやったことです。絶対に、私を認めてもらいます……!
9.
「……わかった。今日からよろしくな。ただし、俺の言うことが絶対だからな!そこは覚悟しておけよ!」
「はい!よろしくお願いします!」
10.
こうして修行の日々がはじまりました。最初はシャリなんて触れさせてもらえません。とにかく自分に与えられた仕事を、精一杯やるだけです!
11.
「俺も気持ちを込めて握った……味見してくれないか?」
「うん……えっ?あなたが食べさせるの?ちょっと!……あーん……すっごく、美味しい……」
12.
「別に俺は恋愛は禁止しとらんからな!ただ、どんなことでも誠意を持って取り組めよ!なんなら、二人でこの店を継ぐ気概を持て!」
「……一緒に、頑張ろうな。」
「は、はい……」
13.
その後、私は夫と結ばれ、二人でお店を継ぎました。親方も完全引退はしたくないみたいで、たまに手伝ってくれます。
今は憧れだった親方と同じ頭で、店に立っています。(剃るのは夫に毎回手伝ってもらってます♪)皆様のご来店、お待ちしています!
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2025-05-22 22:59
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