レンゲ

■ レンゲ — 過去を抱えた復讐者の影

年齢：十代後半

種族：人間

立場：レッド一行の一員（非戦闘要員）

---

■ 背景・過去

かつては、双子の姉とともに天涯孤独の中で助け合いながら生きていた。
だが、復元種の魔物に襲われた日、全てが変わる。瀕死の姉を庇って逃げていた最中、レッドとキリに出会う。二人はそれぞれ、気まぐれと同情で彼女を助けた。だが、姉は助からなかった──否、「助けようともしなかった」。

レッドは状況を見て「もう手遅れだ」と判断し、まだ息のある姉を見捨てたのだ。
その決断は、レンゲにとって「命の恩人が、姉を見殺しにした」という消えない矛盾を残す。

---

■ 現在の立ち位置

レッド一行に同行しながらも、内心では複雑な感情を抱えている。

レッドへの感情は、恩・憎しみ・依存・諦念が入り混じったもの。

その矛盾と喪失感を抱えながら、「復讐か、忘却か」の狭間で揺れている。

---

■ 能力・役割

戦闘能力：皆無
　呪術も剣術も使えず、物理的な戦力には一切ならない。

補助的役割：
　主に伝令、物資運搬、記録係といった雑務を担当。
　戦術面では頭の回転が早く、簡易な参謀的役割も担うが、仲間からは「都合の良い小間使い」として見られている節も。

精神的耐性：
　強靭。無力でありながら、自らの居場所を守るために誇りすら殺し、戦場に立ち続ける覚悟を持っている。

---

■ 性格・信念

誇りを捨てても、立ち続ける強さを持つ少女。

人間を信じていたはずの彼女は、今や妖怪の側にいる。

それでも、姉のために、己の信念を捨ててでも前に進む。

---

■ 彼女の戦いは、武器ではなく“執念”と“喪失”でできている。

レンゲが戦う理由は、ただ一人の、大切な家族の分まで生きるため。
それが憎しみであっても、依存であっても──彼女は決して、歩みを止めない。