２０２５年５月火曜日クラス成果報告

デッサンスタジオ京都の2025年５月火曜日レギュラークラスの皆さんの成果報告です。

今月のテーマは「メリハリと省略」でした。
細かく描いてしまうと全部の詳細を描くのは時間内にはかなり困難であろうというモチーフを見ながら、主張したいところを絞ってレイアウトし、その部分がしっかり伝わるように描写していく。というのが目的です。

出したモチーフとしては、
①「刷毛+瓶+筆+パレット+パレットナイフ」
②「アクリルキーホルダー*4+パンチボード+花びら」
でした。

①はスタンダードな組みモチーフですが、刷毛の毛部分の描き込み方や瓶に入っている筆の描写の仕方など、全体感を捉えた上で主張したい部分以外はあまり細かくなり過ぎないように心がけていただけると比較的まとめやすかったのではないでしょうか。

②は一個一個が複雑なモチーフのため、全体感に注意していないと作品としての完成度が下がり易いモチーフだったのではないかと思います。特にアクリルキーホルダーなどは中身をしっかり描きすぎると二次元のモノと三次元のモノが同居する感じになってしまい、ちぐはぐな印象を受ける危険性があったかと思います。

どちらのモチーフにつきましても、皆さん一通り完成と言えるところまで持ってきて頂けたのではないかという印象です。
しっかり見る目と描写の能力が培われている証拠ですね。

次回は「支持体の色を利用したコントラストの表現の練習」ということをテーマにモチーフを考えようかな、と思っています。
グレーまたは黒色の紙をベースにコンテなどを用いて描写していく、という訓練ですね。
次回もよろしくお願いしますね！