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薬屋16巻感想!

絵は感想が書きたいために描きました。少ないですが「ここの壬猫の挿絵が見たかったよね」です。
以下文庫16巻ネタバレ感想!

うわーすごく満足なんですけど、でも言いたい、地の文、地の文をもっとください!
16巻は作りが漫画のプロットに寄ってきたと思うので…地の文がもっとほしい!
いや最後の辺りで気になってなろうの序盤を読み返したらやっぱり地の文のキレに悶えるので…

ええと何編と言えばいいのか、いや疱瘡編なんですけど、抑えめな巻でした。

薬屋不穏スキーとして「本巻をもって皇太后と太尉の派閥は皇弟の麾下に」みたいな話します?いやー不穏。
16巻は猫猫と壬氏の周りしか見えないので、見えないところで同様に何かが起きているのではと妄想が捗ります…

書かれていることの話をします。個人的解釈として、文庫壬氏くんはエサで猫猫を動かすことは中祀で懲り懲りになったかと思ってましたけど、まあいいや。平和平和。海馬は強壮薬。

「あなたの猫より」も可愛かったですね。「うちの猫」の自覚。野良の気風を残した家猫の慈愛。

間をすっ飛ばして捕物の話。なろうの街歩きを思い出す囮作戦でした。囮作戦ですよね? えっ違う?
・壬氏主導
・部下主導
と2説ありそうなところですが、私は部下(良雀)主導説です。護衛は反対したけど、「顔がいい」条件で壬氏に確定…みたいな流れとか。
でも描いてみると克用に似せて片目が隠れるのは距離感掴めなくて危ない。

16巻の感想なのに、なろう2巻分の街歩きの話してもいいですか? 壬氏が李白にドスッといくシーンが好きです。暗躍宦官として死ぬ壬氏も見たかった。暗躍宦官ルートの壬氏は陸孫に転生した派です。

終話の「平民」の言葉は、あっここでそれを消すか!と思いました。選択することで逃げることを諦めた。カードを切った感。

さて、薬屋の物語が示すテーマは「踏み外せば簡単に人は堕ちていく」「だからギリギリのところで踏みとどまる」だと思っています。すぐそこに奈落がある世界で、瀬戸際に立って生きる人たちを描く。
猫猫の賢さや正義感、壬氏の善性や優しさはその表れと言ってもいいかも。

同時に提示される「けれど情や欲に堕ちる姿は心を揺さぶる」という作劇。父母、子翠、主上と阿多、雀や陸孫、踏み外して堕ちた人々の行く末や苦めの救済を描いています。
薬屋の「事象としてはかなりのビターエンド」がとても好き(1、4、6巻とか)。

その流れで、16巻終わりの猫猫の選択は、私はついに「堕ちた」と読みました。やってることはそう変わらないはずなんですけどね。クールに間違わない猫猫さんが踏み外した。壬氏くんは救えるのか。うり神のみぞ知る。

いやでもまだしばらく続くっぽいのでなんやかんやあるんでしょうね。人気すごいしなあ。

今回は割と落ち着いた話だったので、今後の盛り上がりが楽しみです。北亜連潜入編やるやろ。
アニメが落ち着いたら、大きい話を丁寧に描いていただけると期待してます。
地の文くれ。

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2025-06-08 00:34

 ゆすら


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