人間はラクガキする葦である

みなさまこんにちは。

どうも、ひとくきの葦です。
自然の中で最も弱い存在です。
ただそれは、ラクガキする葦です。
　
　
　
突然ですが、
　
　
　
もうすぐ夏ですね。
　
「いや、まだ梅雨に入ったばかりだろ」とのご意見はもっともですが、つまりそれは夏への助走です。うんと勢いをつけて、悪意なく、それは無邪気な顔で、飛んできます。どうかお気をつけなさいませ。
　
　
　
夏といえば、みなさんは何を思い浮かべますか？

風鈴の音色、新緑の香り、蝉や鈴虫の鳴く声、

そんな風流な連想をされたそこのあなた……！！！！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
素敵です。

しかし、オタクとしてここは「どうじんしそくばいかい」と吟じるのが粋というもの。次回から気をつけましょう。
　
　
　
そう、夏といえばコミックマーケット（略してコミケ）ですよね。

コミケは夏だけではなく冬にもあって年2回開催されているのですが、なんとなく夏のイメージが強いです。筆者が（元を正せば）アニメオタクだからでしょうか。冬コミより夏コミの描写が多いような気がします。
　
　
同人誌とは、いわゆる同人（=同好の士）が作った本のことを指します。
コミケをはじめとした同人誌即売会とは、それを金銭などとの授受を通じて一斉に交換できるイベントなのですが、文化上の性質からかその行為は「販売」ではなく「頒布」と表現されることが多いです。

この「頒布」という単語。同人界隈に足を踏み入れて初めて耳にする言葉の筆頭なのではないかと思います。

若き日の筆者はもちろん知らず、人生初の同人イベントで初耳の洗礼を受けた一人です。

当時は「なんで？」と頭の中が疑問だらけでしたが、同行してくれた先達に「あくまでファン同士の布教活動だから」と説明され、素直に納得した記憶があります。
　
　
ただややあって、オタク文化への理解が深まるほど、藪をつつく──もとい蓋を開けてみるとなかなかナイーブな話題を孕んでいる状況も垣間見え、あまり安直に説明するものでもなさそうだと、今では口を紡ぐことにしています。

人間って難しいですね。

とはいえ、「同人活動とは斯くあるべし！」とは言わないまでも、ファンによる布教の一環であるという姿は個人的に美さを感じますので、筆者としては「頒布」の方を今後も使わせていただこうかなと思っている次第でございます。
　
　
　
とかなんとか、かんとかやんやん言うておりますが、
　
　
　
実は筆者、絵を描く葦として活動し始めて（？）かれこれ7年目となり、この度はじめて描く側で同人活動に参加することになりまして──といっても一人でどうこうというわけではなく、合同誌にお声がけいただいてイラストを一枚寄稿という形なのですが。
　
　
詳細は以下。主催のまぶしさんのお知らせをご覧ください。
illust/131281874
　
　
　
なんと、みんな大好き『ド葛本社』の合同誌……！

めちゃくちゃ光栄な企画にハリキリにハリキリ倒して、過去最大作画コストを更新した超大作を描き下ろしてしまいました。

作品は見開き2ページ誌面いっぱいでお楽しみいただける、いつものバカでか大集合絵シリーズです。

こちらでもいずれ公開する予定ではありますが、ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。あんまり印刷してみなさんにお届けする機会もありませんからね。
　
　
　
　
　
ということで改めまして、
どうも、ひとくきの葦です。

新しい娘を産んだり（Vtuberです）、合同誌の原稿を描いたり、なんだりしていたら気がつけば今年最初の投稿が6月となってしまいました。

最後になりましたが、今回投稿したイラストはその合間に描いたもので、ラクガキが多めになっています。

短い時間でもなんとか見てもらえるレベルに…！となんやかんやしていたら、ずーっと目下の悩みだった遅筆がちょびっと改善してきたような気がしています。
　
　
　
　
（たぶん）
　
　
　
　
この調子で、みなさん──同好の士と“好き”を共有できる機会を増やせていけたら幸せだなぁとぼんやり願いながら、本日はこのへんで失礼させていただきます。

いつもご高覧ありがとうございます！また次回！