#33 ヒョードルへの道/MMA最後のピースの巻
ついにクライマックス。本当に描きたいものに辿り着けました。ヒョードルが完璧に詰んだかに見えた試合でした。そして空中でノックアウトされて顔面から落下するという、まるで『リングにかけろ』の様な逆転劇。「せいぜい20年程度の歴史しかないMMAのパンチで、どこまで戦えるかなヒョードルさんよ」という台詞は、不思議の海のナディアのラスボスであるガーゴイルの「10万ボルトの電磁バリヤーに、どこまで耐えられるかね発掘戦艦!」という感じと、ジョジョ三部のディオの「貴様は将棋やチェスでいうチェックメイトにはまったのだッ!!」というナイフがビュンビュン飛んでくる感じをイメージしながら描きました。あと、MMAを構成する「打・投・極」の3要素と、その技術が高いレベルで拮抗してしまうとボクシング技術の優劣が勝敗を分けるという事も描いておきたかったテーマの一つ。『総合』格闘技であるのに他競技に敬意を払わない人に考えを改めてもらうきっかけになればという意図と、こういう事なんだからボクシング協会の人はもっとMMAと仲良くして貰いたいなという願いを込めています。冒頭でアフリクションの崩壊をダナが予言してますが、それがまるで本筋に絡まない構成は良くないと思い、最後のコマのナレーションで次回で崩壊しますと説明しています。それにしても二人とも、試合後のコメントも満点でした。これを描かない手は無いよなあ。
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2010-09-11 01:03
Comments (3)
打撃にのめりこむとこういう弊害もあるので怖いです。
アルロフは完全に顎が馬鹿になってるよなあ
ハイ、ヴェウドゥムに持ってかれましたね…空中失神とか言われてましたね。