chain on chainon

私服姿の時の團治郎は夕刻になると、しばしば長唄『秋色種(あきのいろくさ)』を再生しながらシャンジュマンやパの練習をするらしい。

〽︎変態繽粉たり 

 神なり又神なり

 新声婉転す

 夢は巫山の雲の曲・・・

この歌詞は『朗詠九十首抄』雑部「管弦遊」に収録される朗詠のひとつ「変態繽粉タリ 神也リ又神也リ 新声婉転ス 夢カ夢ニアラザルカ」の引用。終句の「夢」を利用して、本曲では次の「夢は巫山の・・・」につなげている。

この一節の典拠は、菅原道真『菅家文草』の中の漢詩文「早春内宴・・・」で、舞姫の舞の美しさを述べた詩文。本曲においては虫の音が美しくすだく様の描写に転用されている。

‥‥‥て、天神さん!!!!!!

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2025-06-19 23:48

 大嶌 すず


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