サバエース

1984年。北米市場に投入されたToyota Van、日本名タウンエース。 日本でエースの名を冠するこのバンもここではあまりに小さく、形無しであった。だがこの狭い市場では水を得た魚のようにトロ箱の山をすり抜ける。
一方、魚市場の喧騒を横目に悠々と獲物を咥え歩く影が。
かつては痩せこけ、みすぼらしかった――その猫も今ではすっかりエースの貫録を得ている。 薄汚い市場の隅に生きる彼らは今日も淡々とサバを運んでいる。 No doubt, he’s the ace out, and the van’s ace built stout.