明智光秀と織田信長　～本能寺にて～

【明智光秀】
織田信長の有力な家臣として活躍。
丹波一国を任される大名にまで出世しましたが、天正１０年６月、突如京の本能寺に宿泊する信長を襲撃して自害に追い込みました。
その後、羽柴秀吉との決戦（山崎の戦い）に敗北。光秀の天下はわずか１３日間で終わりました。

敗走中に落命したとも言われていますが、光秀の首を確認したという確かな資料は存在せず、生存説も根強い人物です。

別名を惟任日向守光秀（これとうひゅうがのかみみつひで）と言います。

【織田信長】
尾張国の小勢力から身を起こし今川義元を桶狭間の戦いで討ちとって歴史の表舞台に躍り出ました。
その後足利義昭を奉じて上洛し将軍に据えるも、後には追放することで室町幕府を滅ぼしました。

反信長勢力を各撃破してついには関東は上野及び武蔵の一部から、西は備前や美作・伯耆一部にまで及ぶ広大な地域を版図として天下統一は目前と思われました。

しかし１５８２年６月２１日（天正１０年６月２日）、京の本能寺に少人数で宿泊中のところを家臣の明智光秀の大軍に襲われ自害しました。

彼の採用した鉄砲を活用した戦術や楽市楽座などの経済政策、安土城の建築などは画期的な事業とされています。

【本能寺の変】
１５８２年６月２１日（天正１０年６月２日）早朝、京の本能寺に１００名程度で宿泊していた織田信長を家臣の明智光秀が１万以上の大軍で襲撃。信長を自害に追い込んだ事件です。

天下統一達成が見えてきた織田信長は、中国地方で毛利軍と対峙する羽柴秀吉の信長出馬要請に応えるべく少人数で京の本能寺に宿泊しました。

一方、明智光秀も信長の命により羽柴秀吉への援軍を命じられており、丹波亀山城を出陣。

ところが６月２１日（旧暦２日）未明、光秀は突如進路を変更し京の本能寺を包囲、襲撃を開始しました。
信長は自ら応戦するも負傷し、すでに火がかけられた状態ではあったものの女房衆を避難させたうえで自らは殿中の奥深くにこもり、自害をしました。

信長の遺体は発見されておらず、光秀の謀反の原因も現在にいたるまで不明のままです。

この事件により織田政権は崩壊。
光秀は羽柴秀吉との決戦に敗北しました。 秀吉が一連の出来事により中央に政権を築き天下統一を達成するきっかけとなりました。