急卒連発ヘトロン小隊、ホールマルスとすすみゆく
ひきつづき幕府陸軍ネタ。歩兵組兵卒と仏式軍装将校の再現です。▼歩兵組は、諸藩供出の平民兵よりなる蘭式(一部英式)の戦列歩兵隊です。肩から腕にかけ白いラインの入ったシングルブレストのマンテルを羽織り、洋式のズボンをはいたうえで、頬まで覆うシコロのついた兜頭巾(旧軍の鉄鉢みたいですねw)をかぶっています。腰には歩兵刀と銃剣。小銃はとりあえず、“鳥羽ミニエー”ことエンフィールド1853式ライフルマスケットにしておきました。▼将校の軍装は純フランス式です。仏人軍事顧問の服をマネしたもののようで、袖章入りの詰襟シングルブレストのマンテルに、側章入りズボン、ケピ帽、サーベルといういでたち。じつはこれ、維新後の帝国陸軍にもそっくりそのまま受け継がれております。このころの日本における、仏式軍制の影響力の強さがうかがえますね。▼歩兵組はILNのワーグマン・スケッチや仏人士官ブリュネのスケッチを、仏式将校は複数の古写真をもとに作画しました。幕府陸軍コレクション、完成まであとわずか! 年内に描きあがるか!?
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2010-12-15 20:26
Comments (5)
>わんや さま 楽譜も残ってるんですか! いつか拝聴したいです。私の地元、幕末最もアツかった藩なのに、幕末関連の保存会や再現団体を見たことがありません。たぶん探せば、一応あるんでしょうけど…。なんかもったいない…。
ありがとうございます。兜頭巾の件、後程拝見させて頂きます。我々のヤッパンマルスは東北でも楽譜などの記録が残っているのはここだけ、と自負しています。保存会も皆20代の男女ですからまだまだ保存できます(笑)また、地元には幕末の洋式軍隊の再現団体もあります。ちなみに私の地元は羽州上山藩
兜頭巾ですが、拙ブログにいくつか関連画像がありますんで、よろしければご覧になってください>http://blog.goo.ne.jp/sakura-oka また、『幕臣調練図』なる絵には、シコロのないバージョンも描かれてます。こうなるともう、まんま鉄鉢ですねw
>わんや さま おお、すごいですね! ヤッパンマルスって、いくつかバージョンがあるって聞いたことがあります。私の持ってる軍歌CDには「宮さん宮さん」っぽい感じのが入ってますが……。一度でいいので、この旋律に乗って行進してみたいものです。
ちなみに私、ヤッパンマルスが吹けます。地元山形で小学生の頃から吹いてましたので(笑) でも、兜頭巾って実際どんな形していたんでしょうか…?