プロイツフェルド＝ヨハン＝ターグルマヒト二尉

「確かに、事ここに至るまでの経緯について、我々に弁解の余地は無い。民間の学生として生活している君に、突如として協力を依頼する事がどれだけ非常識であるかも認識している。しかし、我々には他に取り得る手段が無いのだ。無尽蔵の力を使い、無軌道に魔法使用者を生み出し続ける彼女の暴走を止められる可能性があるとしたら、虹帝陛下を初めとした３３人の予知と予測によって、その運命にあると割り出された君だけなのだ。……そう、君だけが、この惑星規模での危機を救える。君だけが……ええい、ごちゃごちゃ言うな。君しかいないんだ。私だって……私だって、人を選べるならそうしている！不謹慎だが、私はこの状況を夢見ていた！その為に異世界調査担当任務を続け、幕僚への道さえ自分の手で閉ざした！それだけ…魔法少女はそれだけのロマンだ！夢も見る！恋もする！学校の成績に悩みながら、甘いものだって食べたい！新しい服も欲しい！自分の事だけでも手一杯なのに、優しい心を持ってるから誰かの為に変身するんだよ！ドレスみたいな服をちょっと恥ずかしがりながらも嬉しかったり、自分の為に魔法使って失敗して私に怒られたり、好きな男の子の事を考えるドキドキで魔法がパワーアップしたりするエクスペリエンシス！うっかりシャワールームハプニング！しょく、悪い魔法使いに妨害されたりして触手！触手とのバトル！鉄壁スカート！！幼馴染の男の子には素直になれない！魔女ッ子仲間とのちょっとアヤしい友情！私は……私はそうしたモノを！そういうロマァアンをぉっ！お前ッ、そもそもお前、気になる幼馴染どころか友達も居るのかどうかあやし、いや、そんな事もどうでも良い！何で……なんでだ！何で予知の結果がこれで、しかもきっちりはっきり適性が合うんだ！……いや、予知は確かに常に完璧だけれども！任務に文句を言うなど、軍人失格だが！！だが！！言わないで居られるか！！何で……何で待ちに待ったこのシチュエーションで、お前、　男　な　ん　だ　よ　お　お　お　お　お　お　お　っ　！　！」