大日本帝國娘 対重戦車型
大陸で猛威を振るっていた重戦車に対抗するために開発された帝國娘。大戦中、各国が戦車の高火力・重装甲化の波に乗り、より強固な重戦車の開発競争が繰り広げられていた。しかし、鉄資源に限りのあった大日本帝國は大型艦隊の製造で精一杯で、重戦車の開発・生産まで資源を回すことができなかった。そこで重戦車に対抗し得る兵器の開発を命じられた大日本帝國娘開発部は汎用型を基に幾度かの試作品開発後、この対重戦車型を完成させた。最大の特徴は帝國娘自身の背丈を超える巨大な日本刀であり、その切れ味はどんな装甲であろうと一振りで真っ二つにできると言われた。また、帝國娘の基本肢体も刀の重量に負けないように強化されている。しかし結果として汎用型に比べ総重量が格段に上がり、帝國娘の利点である機動力が失われ、戦車に対し正面から斬り込むだけの走行速度が十分に得られなかった。その為、待ち伏せによる奇襲攻撃が主な運用法となったが、結果としてその威力がまた絶大であり、奇襲が成功すれば相手の重戦車部隊が態勢と整える前に、帝國娘一体あたり敵戦車5~10機の砲身を切り落とし、戦力の無効化ができた。対重戦車型の存在は敵国側の脅威となり、戦車部隊での日本帝国領土の進軍は容易にはできなくなった。陸軍本部は対重戦車型を高く評価し、それと同時に対戦車戦に苦戦する同盟国からの支援要請もあったため、開発部に対重戦車型の量産を命じる。開発部は既存の汎用型を対重戦車型への改造を順調に進めたが、肝心の帝國娘に持たせる巨大な日本刀を作ることのできる刀職人は少なく、量産は思うように進まなかった。
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2011-01-29 21:30
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