今日の理想の女ったー2/4

今日のお題は「黒色のひとつ結び、充血した目でヤンデレなナースです」。：ある幽霊の手記より『「あらあら、ころんじゃったの？傷口はちゃんと洗った？よし、じゃあお薬塗ろうね」彼女は私が入院する病院の看護婦さん。いつも先生と一緒に回診に来る優しい人で、私を妹のようにかわいがってくれる。でも、先生と話している時に時折彼女が見せる瞳が、私をどうにも不安な気持ちにさせる。……なぜ、私を憎んでいるような視線を向けるのだろう？（中略）私は寝苦しさに目を覚ました。そして、なぜ寝苦しいのかを知った。……私はなぜ両手足をベッドに縛り付けられている？困惑する私に、彼女が話しかける。「ふふふ……。あなたが悪いんだよ？あなたが私の先生を惑わして、奪おうとしたりするから……。そんなことをする悪い子は、手術をして二度とそんなことを考えないようにしちゃいましょうねぇ♪」否定する私の言葉に耳を貸さず、彼女は私の首筋に注射針を当てる。「うふふ、ちょっとちくってしますよぅ♪」かすかな痛みの後、液体が注入される。そして私の意識は、急速に薄れていった。おそらく私が目を覚ます時は、永久に来ない。仮に目を覚ましてもその時私は、私ではなくなっているだろう……。最後に私が見たもの、それは彼女の紅い爛々と光る瞳と、その手に握られた鈍く光るメスだった……』