【PF5】振原理主義組織 ポウタラ ~念ノ参~
illust/16947184 より・・・ 「オレの振袖は真空の刃! 掠めただけでお前のその細っこい胴など真っ二つぞ!」 ポウタラ仙闘士ノキザルの密仙技~殺風振~がうなりをあげる。 「いつまでかわしきれるか、女ネズミ! このままでは、丸坊主になってしまうぞ!」 斬首の一撃を、ヤスデ、寸でに身をかがめかわす。 袖の軌道上に残された哀れな髪が宙に舞った。 「あっ! あたしの髪! このサル野朗、よくも女の髪を!」 ・・・その闘いは、シヤリの塔の頂でヤスデが一人問答をしている間に始まった。 不審者抹殺の承認をゲンバより得たザトが密仙技~遠話の術~でノキザルに緊急出動を指令したのだ。 それを受けたノキザルがヤスデを攻撃距離に捕捉するまで一つまみの香の燃え尽きる間もかからなかった。 現在の戦場は塔の屋根の上から最上階内部に移っている。 「おいこらサルづら! ようく聞け! お前の頭の皮を引ん剥いて、あの大猫のエサにしてやるからな! 覚悟しろサルおやじ!」 髪を切られた事にキレたヤスデがまくし立てる。 「サ、サルおやじだと! このノキザルを相手にそこまで大口をたたくとは、貴様、素っ裸にひん剥いてシヤリの塔に吊るしてくれるわ!」 互いに無数の技を交錯させながらも、火がついてしまった舌戦も収まる気配がない。 「はっ! やっぱり名前にサルがついてたか、このサル人間! 体は毛深くても、頭の毛は三本足りないんだろ! 誰がお前なんかに裸にされるか、このスケベザル!」 雁道郷の忍ヤスデとポウタラ仙闘士ノキザルの忍法勝負はいよいよ苛烈を極めようとしていた。 ・・・そして同刻、ゲンバとザト。 ゲンバ、ザトに問う。 「ノキザルの首尾はどうだ? 仙闘士ならば遠話の術にて大方の事わかるのだろう?」 と。 ザト。 「は、・・・」 沈黙。 ▼・・・ピクファン裏街道ではあなたからの謀略・陰謀エピソードをお待ちしています。 さあ、レッツ裏切り! 我ら参るは裏街道、乱世とあらば致し方なし。
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2011-02-27 16:04
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