共に歩き
ドッペル伊兄弟あらすじ:イタリア=ロマーノ誕生、自分が国であることを理解してから苦悩の日々が始まる。急速な環境の変化に身体も精神も追いつかず倒れる。ベッドの中で国としては短いものの、人としては長い年月をすでに過ごしたロマーノは自己嫌悪に陥る(ここでヴェネ誕生)何週間か寝込んで回復したロマーノ、仕事(といっても自分が出来ることはほとんど無く立ち会うだけのものばかり)が山積みだろうなと思っていた矢先『君の仕事は”イタリア”がしっかり受け持ってくれたよ』と言われる。なにがなんだかわからないうちにロマーノは”イタリア”という居場所を奪われてしまう。たとえ国としてでも求められるということを喜んでいた彼は、国としての居場所がなくなり、狼狽する。(誰が国としての価値の無くなった自分を求める?誰が俺の存在を認める?誰が俺の居場所になる?)誰が。…イタリアって、だれ?『君には弟がいるんだってね?』当時の宗主国に聞かれ知らないと言えなかったロマーノ。自分の知らないところでもう一人の俺が、イタリアが存在するということを少しずつ理解していく。しかし決して認めようとはしない。なぜなら認めた瞬間、消えてしまう気がしたから。どちらがかはわからない。国交は全て”あっちのロマーノ”はて、自分の存在意義とは?まるでただの宝物庫かのような宗主国達の扱いにますます衰弱していくロマーノの精神。本来ロマーノがなりたかった自分は、全てあっちのロマーノが持っていってしまった(しかしそれは持っていかれたのではなく自分で作り出したこと)あるべき自分はちゃんと存在している。欲しかった愛情、居場所、自分を必要としてくれる存在。全てちゃんと手に入れている。なのに、なぜこんなにも…そんなとき再びロマーノの宗主国が変わる。次の宗主国はスペインだった─…■もちろんスペインの方も最初のうちは生意気で可愛くないとそれなりの態度をしますがやがて真意みたいなものを知り(というか理解?)して賢明にロマーノを救おうとする。ロマともう一人のロマについては自分の存在理由だなんだをしっかりもつことが出来るようになってゆるぎない気持ちでもう一人のロマの存在をロマーノが認めた瞬間イタリア=ヴェネチアーノの本当の意味での誕生になる『はじめまして、ありがとう兄ちゃん』ヴェネチアーノもロマーノに認めてもらってはじめて存在できる、あやふやなものだったって話。
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2011-03-03 23:29
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