お茶濁し06(細部彫刻其ノ弐。スカート)。
細部彫刻と良いながらほぼ詐欺に近い「輪郭編(illust/17120601)」から一夜以上が明けまして、ようやっと「スカート」に入ります。……あっ石投げないで!? 過労で倒れて栄養剤点滴ブーストして立ち直ったばかりですので……(本当)。
見た目は単なるスカートの模様、と申しましても実は、この段階だと顔の特に目の周辺とで双璧を成す難易度です。この判の範囲なら、ローツェとかアイガーとかそういうレベル。手順はかなり複雑で、
1.メス刀左右の二振りで隅出し(「隅出し」は建築用語ですが適当に使ってます)。
2.幅がある所は更にメス刀でガッシガッシ深さを出す。
3.五厘平刀(刃幅1.5mm)でサイドを浚って出来る限り彫りの角度を垂直にする。
4.研ぎ立ての鉄筆で底を浚ってガイドをしっかり付ける。
という四工程。やはり五時間くらいはかかります。私の場合、というか私の懐ではやっすい石材しか購入出来ないので、初めから研ぎが入る前提です。故に1~4は「全て連続した作業」で、どれかを飛ばす事は不可能。印面を研いで戻した後でも「前に彫った線が残っているよう」深く彫るのはこの為ですが、故に「ライン(line)ではなくガイド(guide)」と称するのですな。この作業を日本だと「溝切り」とか云いますが、「ガイド」の方がより意味が明示的ですね。
で、彫った結果がどうなったかというのはお馴染み、二枚目と三枚目をご覧じろ。前と比較する場合はコチラから→(illust/17120601)。ガッツリ模様が出てますね。
次回の「顔の彫刻」を施した印面はコチラ。illust/17185758
見た目は単なるスカートの模様、と申しましても実は、この段階だと顔の特に目の周辺とで双璧を成す難易度です。この判の範囲なら、ローツェとかアイガーとかそういうレベル。手順はかなり複雑で、
1.メス刀左右の二振りで隅出し(「隅出し」は建築用語ですが適当に使ってます)。
2.幅がある所は更にメス刀でガッシガッシ深さを出す。
3.五厘平刀(刃幅1.5mm)でサイドを浚って出来る限り彫りの角度を垂直にする。
4.研ぎ立ての鉄筆で底を浚ってガイドをしっかり付ける。
という四工程。やはり五時間くらいはかかります。私の場合、というか私の懐ではやっすい石材しか購入出来ないので、初めから研ぎが入る前提です。故に1~4は「全て連続した作業」で、どれかを飛ばす事は不可能。印面を研いで戻した後でも「前に彫った線が残っているよう」深く彫るのはこの為ですが、故に「ライン(line)ではなくガイド(guide)」と称するのですな。この作業を日本だと「溝切り」とか云いますが、「ガイド」の方がより意味が明示的ですね。
で、彫った結果がどうなったかというのはお馴染み、二枚目と三枚目をご覧じろ。前と比較する場合はコチラから→(illust/17120601)。ガッツリ模様が出てますね。
次回の「顔の彫刻」を施した印面はコチラ。illust/17185758
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2011-03-06 02:21
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