一型

私の名前でググると美少年の絵が出てきてほしいものですが、どうやらこの絵が上の方に来ているようです。しかも、この絵は、ちょうど、私が最近に描いたものです。彼が登場する物語は『アズラク』といって、私が小学生の頃より作っている物語です。
 殺戮駆逐集団・赤のチューリップの第一次補充要員。それらは全て蒼薔薇の育成計画に則って造られた戦人少年であった。蒼薔薇ではゾクチェン・フェムによって、戦人を人工的に産み分け、かつ可能な限り促成栽培をすることを目的とする、これまでにも誰もが手掛けようとしては失敗してきたがまたしても行われる、計画が進展していた。彼女と蒼薔薇がとったのは、一つには、大量に男子を発生させる受精卵を製造する人工受精法の確立と、もう一つは、そこから1%の確率で発現する戦人や誘拐してきた戦人少年を即席で戦闘可能なように教育するプログラムの確立であった。彼女がまず行ったのは人工子宮の製造である。大量に造られた人工子宮に大量の卵子と精子を入れて受精させ大量の受精卵を造り、大量の子供達を生まれさせる。そして女子(男女の産み分けも不可能なため)は卵子のみを抽出し蒼薔薇の人身売買ルートで売り飛ばし、男子のみを育成する。早く第二次性徴に達するよう男性ホルモンの量を増加しおよそ8 才で第二次性徴を迎えるようにさせる。こうやって得た戦人の子供を体力検査によって選抜し優秀な者のみを育成プログラムにかける。残りの者達、ほぼ99.8%の者達は精子のみ抽出し肉体は分解して他の子供達を育てる人工養分に還す。これが第一段階である。第二段階として、戦人の育成に興味を持つ導師ゾヒマ・アイヒベルクとともに、集中的な洗脳的多言語学習によってキルニアの素地を造り、各国で得た優秀な戦人の動きをエミュレーションさせ、高度なキルニアを舞えるようにする。そして、最高傑作ゾンバーキルトが完成した。ここにおいてアズラク史上はじめて人工的に大量の「兵器」を生み出すラインが成立したのである。その第一期生産品が赤のチューリップの補充要員に当てられた。彼らはタイプ名によってしか呼ばれなかった。「製品」のタイプとして、彼らは、戦人の戦闘力の分析によって6つの型に育て分けられた。一型はゾンバーキルトのデチューンタイプであり、遊君同様、煽舞ができるように能力が設定されている。他の者に比べ、年嵩に見えるのもそのせいである。

3
1
661
2011-03-15 07:59

 killhiguchi


Comments (0)

No comments

Related works