[落書き]スキマ様がみてる。
「ごきげんよう」「ごきげんよう」さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。 スキマ様のお庭に集う乙女たちが、今日も悪魔のような邪悪な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。 敗北を知らない心身を包むのは色とりどりの弾幕。 スペルカードの時間は超えないように、ボムを抱えたまま落ちないように、しっかりとかわすのがここでのたしなみ。もちろん、グレイズギリギリでかわしそこねるなどといった、イージーシューターなど存在していようはずもない。 私立白玉楼女学園。 遠い昔に創立されたこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統ある冥界のお嬢さま学校である。 幻想郷。古い日本の面影を未だに残している緑の多いこの土地で、神に見守られ、イージーからルナティックまでの一貫教育が受けられる乙女の園。 時代は移り変わり、異変が紅色の霧の事件から三回以上も起こったWin版の今日でさえ、毎日ビールを飲み続ければ肝硬変知らずの純粋培養神主さまがコミケで発表してくれる、という仕組みが未だに残っている貴重な学園である。
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2008-10-07 21:49
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