タイガー リリイ
「虎は死して皮を残す、人は死して名を留む。我が潮田家は武家の育ちで、戦国時代ご先祖様の活躍は目覚ましいものだったんじゃ。それこそ猛虎のようにだ」おじいちゃんのいつものうるさいご先祖自慢をこれ以上聞かないように、りりかちゃんは前から言われていた蔵の掃除に行くことにしました。埃っぽくて薄暗い蔵には大昔の調度品や、着物、鎧兜など古いものがたくさん眠っています。手芸クラブ部長のりりかちゃんは昔の服飾品などを見るのが大好きです。すると奥から何かうなり声のようなものが聞こえてきました。「 誰か…助けてくれ」見るとそこには大きな虎の敷物がかけてありました。かなり昔のもので所々ネズミに食い破られているようです。「私を呼んだのは…虎さん?」虎の敷物は応えました。「私は中国から渡り、かの武田信玄公から贈られてこの家を代々守っているものだ。そなたのことも産まれた時から知っている。見ての通り長い年月により身体の劣化が甚だしい…すまぬが手当をしてはくれぬか、頼む」優しいりりかちゃんは裁縫セットで破れた穴を軽く繕ってあげました。「はい、今はこれくらいしかできなくてごめんね…布を継がないと元には直らないかも…良ければ家にミシンもあるよ」「すまぬ、恩にきる。私の身体には歴戦の武人達の霊験が宿っている。またそなたの血にもだ。私を身につければそなたは鬼のごとき強大な力を手にすることができよう」「何だかよくわかんないけど…」「どれ、そこに具足もあるではないか。何か強い生地はないか。指導しよう。私を仕立て直すのだ」言う通りに、りりかちゃんはミシンで虎を防具と趣味で集めている布地などと縫い合わせました。できあがったものはなんだか着ぐるみのようです。「私を着てみなさい」着てみると毛皮はりりかちゃんの身体に吸い付くようにフィットし、気づくと鏡の前には幼い虎の女の子が立っていました。「あったかい、何だか身体が軽くなって力がみなぎるような気がする」「野生の力と先祖の霊力、今のそなたの身体能力の前に敵はない。これで人の身体を乗っ取る妖怪達とも戦える」「今の時代に、そんなものいないよ。なんだか恥ずかしい、でも…ちょっとかわいいかも」「危ない時は着るがいい。いつでもそなたの力になろうぞ」急な話になんだかりりかちゃんは困ってしまいました。 一方その頃、とある市街地では…。
着ぐるみ
kigurumi
ケモノ
furry
オリジナル
original
キャプション芸
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続編希望
hoping for a sequel
タイガーリリイ
キャプション必読
kyapushonnhitsudoku
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2011-04-24 13:27
Comments (21)
DACHAKUさんのおかげでこの姿は達成しつつあります♪♪♪
続きが欲しい
please make a sequel to the story
So what is Miss Tigerlily's story?
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