ムギと斉藤

斉藤「紬お嬢様、お誕生日おめでとうございます。どれ久方ぶりに私が肩車でもして差し上げましょうぞ…よっとな…」　ムギ「コ、コラ！さ、斉藤…！もう…私ももう大人なんだから…」　斉藤「ううむ…お嬢様…随分とおも……大きくなられましたなぁ」　ムギ「もぅ斉藤ったら…最後に乗せてもらったのなんて私が幼稚園の頃よ。重くなって当たり前じゃない」　斉藤「なんと…そんなに経つのですね。いやぁ、私にとってはついこの間の出来事のようです。うぅむ…歳をとると年月の経過があっという間で物悲しいものがありますなぁ…」　ムギ「斉藤…」　斉藤「なんでしょうお嬢様？」　ムギ「今まで本当にありがとう…これからも…一緒にいてね…」　斉藤「当然ですとも。私はずっとお嬢様のお側におりますよ。この身体朽ちるまで」