＼なのかなのかー／

【ルーミア亜種：七夕ルーミア】
　[能力]願いを叶える程度の能力
　[危険度]低
　[人間友好度]普通
　[主な活動場所]七夕の夜のみ

　　◆七夕(たなばた)のみに出現する【ルーミアの亜種】。
体格は通常種と大差無いが、衣服が衣服などは大きく異なる。
　【補足1：[黒を基調とした洋服]と[赤いリボン]ではなく、
[青を基調とした浴衣]に[青い髪留め]という姿】
　　◇遭遇した人間や妖怪を気に入ると、自身の[髪留め]を渡す。
髪留めは短冊状になっており、それに書かれた願い事は大抵叶う。
　大抵叶うので、七夕の夜は【七夕ルーミア】を捜索する欲深な人々(人とか妖怪とか亡霊とか、様々)
で賑わう。
　　◆ルーミア(通常種)との関連は不明。

　　阿求「…ふぅ」
　　――　今日の分の執筆を終えた阿求が、一つ溜息をつく。
　障子の隙間から吹き込むぬるい風が、阿求の小柄な背中に当たる。
　　阿求「……そうだ」
　　――　先程書き終えた原稿横には、一枚の青い短冊。それにさらさらと文字を書き込み、
こっそりと庭の笹に吊るす。
　　阿求「…大抵なら、大丈夫…かな」
　　――　うっすらと微笑んだ彼女は縁側に腰掛け、星空の橋を眺める。
　　【来年も七夕を迎えられますように】。彼女の願いを込めた短冊が、夜風に揺れる。【了】
　　《たまにはこういうのもいいですよね。》