ストレイ・キッズ3

■　子供ばかりを集めて作られた「ストレイ・キッズ」セル。メンバーである彼らには家族がいません。あるものはジャームに殺され、あるものは自ら手にかけ、またあるものは「素質を見込んだFHが勧誘するためだけに」、無理やり家族の絆を断たれました。そんな子供ばかりが寄り添っているのが、このセルなのです。■　セルリーダーは彼らを「弟たち」と呼び、彼らは彼女のことを「お姉ちゃん」と呼びます。「ストレイ・キッズ」（迷い子）セルは、家族としての絆を保つことを欲望として結びついた、非常に強固なセルと言えます。それが、「このセル自体の」存在目的であり欲望なのです（勿論個人の欲望は別にあるのですが）。■　だからこそ、彼らは強い。UGNに幾度となく煮え湯を飲ませてきた実績は伊達ではありません。セルリーダーは子供たちに「絆」の強さを説き、子供たちはそれに忠実に応えてきました。たとえその絆が、『家族ごっこ』で生まれた疑似的な絆だとしても。■　…という、実は結構重たい設定を持った彼ら。まあ、本人たちが大きな壁に直面するまでは、イラストのように本当の兄弟のように仲良く過ごすことでしょう。そして彼らがぶつかった壁を乗り越えた時こそが…本当に「セル」が「家族」になれる時なのかもしれません。