比叡鞍馬電鉄700形
叡山線系統用にワンマン運転を考慮した設計として昭和62・63年に6両を製造したのがこの700形です。当初は21形を置き換える予定でしたが、新機軸を盛り込んだため扱いづらくなっていた200形や300形を先に置き換えることに変更。21形置き換えの役目は後に登場する800形に譲ることとなります。700形は比叡鞍馬電鉄では初めて冷房装置を新製当初から搭載しての登場。これまでの車両では冷房用電源を賄えるほどのMGが床下に搭載できなかったため見送られていましたが700形では屋上にインバータを搭載することで実現しました。車体はワンマン運転に適するよう2ドアに、前面は運転士の作業環境向上を図って非貫通構造とし視界を確保することを狙ってガラスピラーが片側に寄せられています。そして乗務員室ドアは集札などで車外へ出る際の利便を確保するため引戸という珍しい構造になっています。車内も座席袖に整理券発行機を搭載できるようスペースを確保していました。その後ワンマン運転が実施されるにあたって整理券発行機の本設と運賃箱の設置、バリアフリー対策として車いすスペースの設置が行われ、叡山線を主体に活躍しています。
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2011-10-07 22:12
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