SS-VT野戦服の変遷(1934〜39年)
武装SSの前身組織であるSS‐VT(SS特務部隊)で戦前に使用されていた野戦服の変遷です。◆部隊設立当初はSS専用の野戦服はまだ無く、第一次世界大戦で陸軍が使用していた中古の野戦服を改造するなどをして着用していました。SS‐VTが本格的に編成された1934年中期頃にはSS初の野戦服としM34型野戦服が導入され、翌35年には改良型のM35型野戦服が導入されます。そしてSS用野戦服の決定版としてM37型野戦服が1937年に導入され、SS用の野戦服として広く着用される事となるハズでした。しかし、第二次世界大戦開戦前後にSS‐VTでは急激な兵員の増強が行われた為にM37型野戦服の製造が追いつかなくなり、急遽、陸軍用のM36型野戦服が大量導入されます。これ以降、SSでも陸軍型野戦服の着用が一般的となっていきます。
◆弱小組織だった戦前のSS‐VTでは慢性的な軍装品不足だった為、部隊設立後の数年間は黒制服を野戦服の代用品として着用する事もありました。また、部隊によっては軍装品の統一を図る事が出来ず、兵舎での訓練時などでは新旧様々な軍装品が入り交じったスタイルをするSS兵士(illust/14802379)の姿も散見された他、SS型の野戦服と陸軍用のM36型野戦服が混用されてる事も珍しくありませんでした。
◆弱小組織だった戦前のSS‐VTでは慢性的な軍装品不足だった為、部隊設立後の数年間は黒制服を野戦服の代用品として着用する事もありました。また、部隊によっては軍装品の統一を図る事が出来ず、兵舎での訓練時などでは新旧様々な軍装品が入り交じったスタイルをするSS兵士(illust/14802379)の姿も散見された他、SS型の野戦服と陸軍用のM36型野戦服が混用されてる事も珍しくありませんでした。
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2011-10-14 00:10
Comments (4)
>タイガ様 将校用のM35は基本的に開襟型オンリーなのですが、その将校はおそらく兵/下士官用のM35を自費で購入して詰襟状態で着用していたのではないでしょうか。でも、M35導入後でも関わらず、ライヒスヘール型の野戦服を着用する旧陸軍出身の偏屈なSS将校が居てもおかしくない…w
>サトル様 ここ最近になって書籍やネットなどでVT時代のの軍装写真を徐々に見かける様になりましたが、世の中には公にされていない写真が沢山存在するんでしょうね〜。今後、どれだけの写真を見ることが出来るのか楽しみです。
M35って詰襟になったんですかー!35年ごろのLAHの写真に詰襟野戦服の将校が写ってるのを見て、開襟野戦服しか知らなかったので、ライヘスヘーアの野戦服なのかな〜と思ってましたが、謎が解けました
やはり陸軍型の制服が圧倒的に多かったようでVT時代の実物の写真は滅多に見ませんね。