19*2=38(℃)
総領娘様が「今日はいいいくの日だから、いくは私の言う事を聞いてくれるいいいくじゃないと駄目なのよ!」とか突然言うものだから、言われるがままに一日中付き合ってしまった。
夜も深まってきたが、一向に解放される気配がない。
そろそろお休みになられては、と言うと「私が寝るまで今日は終わらない!」とかなんとか。
0時が過ぎていい衣玖の日が終わっても、総領娘様は頑として寝ようとしない。
それでも子供の身体は素直なもので、うとうととしていて睡眠を欲しているのが明らかだった。
寝室に連れていこうとするとイヤイヤと首を振り「まだ寝ない!」と言う始末である。
椅子に座ってありゃ寝るなーほら寝たーと見ていると、総領娘様がむっとして膝の上に登ってきた。
多分、顔を見せないことで寝てませんアピールをしているつもりなのだろう。
私が総領娘様の顔の前を手でひらひら振ると、寝てない!とでも言うようにその手を叩き落される。
何度かそんなことを繰り返していると、総領娘様が口を開いた。
「いく、めんどくさがいだあらすぐいなくなっちゃうんだもん。いうもわるいいくなんらもん」
若干舌がまわっておらず聞き取りにくいが、面倒くさがりの私でも言いたいことはわかる。
「いくいらくなっちゃうからねあくない・・・」
「分かりましたよ、総領娘様。今日はずっといい衣玖さんでいますから」
「やうそく、だあら・・・ね」
まあ、安心したのだろう。総領娘様は今度こそ寝た。
私はとりあえず、総領娘様が起きるまでいい衣玖さんでいることにした。
子供は暖かい。私は眠い。
欠伸が出たら、涙もでる。
動かすと起こしてしまうかなと気になるが、毛布くらいは欲しい。
この子に寒い思いをさせたくないのだ。
なんてったって、寝るまではいい衣玖さんでいなければならないらしい。
夜も深まってきたが、一向に解放される気配がない。
そろそろお休みになられては、と言うと「私が寝るまで今日は終わらない!」とかなんとか。
0時が過ぎていい衣玖の日が終わっても、総領娘様は頑として寝ようとしない。
それでも子供の身体は素直なもので、うとうととしていて睡眠を欲しているのが明らかだった。
寝室に連れていこうとするとイヤイヤと首を振り「まだ寝ない!」と言う始末である。
椅子に座ってありゃ寝るなーほら寝たーと見ていると、総領娘様がむっとして膝の上に登ってきた。
多分、顔を見せないことで寝てませんアピールをしているつもりなのだろう。
私が総領娘様の顔の前を手でひらひら振ると、寝てない!とでも言うようにその手を叩き落される。
何度かそんなことを繰り返していると、総領娘様が口を開いた。
「いく、めんどくさがいだあらすぐいなくなっちゃうんだもん。いうもわるいいくなんらもん」
若干舌がまわっておらず聞き取りにくいが、面倒くさがりの私でも言いたいことはわかる。
「いくいらくなっちゃうからねあくない・・・」
「分かりましたよ、総領娘様。今日はずっといい衣玖さんでいますから」
「やうそく、だあら・・・ね」
まあ、安心したのだろう。総領娘様は今度こそ寝た。
私はとりあえず、総領娘様が起きるまでいい衣玖さんでいることにした。
子供は暖かい。私は眠い。
欠伸が出たら、涙もでる。
動かすと起こしてしまうかなと気になるが、毛布くらいは欲しい。
この子に寒い思いをさせたくないのだ。
なんてったって、寝るまではいい衣玖さんでいなければならないらしい。
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2011-11-20 01:09
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