Night of Sky
夜空を最初見たときは、こいつがヒロインだったらなんて残念なアニメなんだろうと思ったものです。なぜなら、かわいくない。ツンデレやヤンデレならまだしも夜空は小鷹に対する態度は酷いものだったからです。真相をにおわす過去のエピソードも夜空の今の態度と性格を弁護するような性格はなく、ただ単に「昔から知ってるからこの男は私のものね」的な今の女性にありがちな我が儘を具現化した存在としか思えないようになっていたからです。で、夜空がさらに残念なことには、欠けているところがないからです。萌えというのは「どこか欠けている」ことが萌えの感情の発露の必要条件であることは、すでに定説の域に入っていますが、夜空というのは、人混みが苦手(普通の人にも居る)、エア友達がいる(幼児期によく見られる現象であり別に不思議じゃない)、性格が悪い、口が悪い、胸がない、露出が少ない、おしゃべり、ずるがしこいなどなど、萌の対象である「欠けている」を通り越して単なるクソ女になっていたのです。しかし、しかしですよ。夜空の唯一の美点は、小鷹にあった日に自分の持てる能力をフルに発揮し、小鷹と一緒にいる時間を最大限にする、その行動力なのです。僕らにないその行動力というのは、萌えの対象ではなく、羨望の対象ではあるものの、夜空が魅力的な女性に見えてしまうことには間違いないのです。かわいい女の子に「手にいられたい」と思う草食男子の心は夜空の魔女の手でぐわしっと捕まれてしまったのではないでしょうか。えぇ、私も含めて。
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2012-01-11 00:18
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