我が半身の追悼画
それは、今朝の出来事だった。
いつも通りの朝、いつもと違う風景、視界の端に雪が見える、今年初めての雪だ。
足元に気をつけないとならんなぁ、そう考えながら、何度も死線を乗り越えてきた相棒(自転車)を走らせる私、
上着右ポケットの中に入れておいた我が半身を取る、うん、まだ朝のHRまで余裕がーーー、
凍った道路に奪われる車体のバランス、崩れる体制、地面へと移り行く視界、気がつけば私は、道路に倒れ伏していた、そして右手には、無残にも亀裂の入った我が半身。
「おっ…お前…ッッ!!」
「フッ…、残念だが、俺はどうやらここまでのようだ…」
「おい!! 勝手なこと言うなよ!! 私はまだ、お前のこと少しも…!!」
「なに…心配は、いらんさ…、あんたはちゃんと、俺のことを………」
「!! …おい…嘘だろ…嘘だと言ってくれ……うわあぁぁぁぁ!!」
痛む左足なんて、全く気にならなかった。
私は今日、かけがえのない我が半身を、失った。
いつも通りの朝、いつもと違う風景、視界の端に雪が見える、今年初めての雪だ。
足元に気をつけないとならんなぁ、そう考えながら、何度も死線を乗り越えてきた相棒(自転車)を走らせる私、
上着右ポケットの中に入れておいた我が半身を取る、うん、まだ朝のHRまで余裕がーーー、
凍った道路に奪われる車体のバランス、崩れる体制、地面へと移り行く視界、気がつけば私は、道路に倒れ伏していた、そして右手には、無残にも亀裂の入った我が半身。
「おっ…お前…ッッ!!」
「フッ…、残念だが、俺はどうやらここまでのようだ…」
「おい!! 勝手なこと言うなよ!! 私はまだ、お前のこと少しも…!!」
「なに…心配は、いらんさ…、あんたはちゃんと、俺のことを………」
「!! …おい…嘘だろ…嘘だと言ってくれ……うわあぁぁぁぁ!!」
痛む左足なんて、全く気にならなかった。
私は今日、かけがえのない我が半身を、失った。
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2012-01-24 16:57
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