突っ奔れ、波蹴って!ブラックサタンの在る処!
さて荒木茂氏追悼画中編とさせて戴きたく存じます。さて何と申しましょうか?己が観たいと思う理想のSituationを画で以って表現しようと為す事は、絵を描くと云う行為の最も原初的な原動力やも知れませぬ。さて誰もが御存知の通り、既に1号誕生より40年以上が過ぎて居ります。其の間、矢張り関係者各位、多く身罷られて居ります。此の番組のヒロイン足る電波人間タックルこと岬ユリ子役を演ぜられた岡田京子女史も其の御一人で御座います。話に由りますとデビューされた昭和49(1974)年当時は現役JKだったと云います。あの頃に、そんな略語も無かったろうかと存じますが、都立日比谷高校の1年生で在り乍ら「PB」や「平凡P」で[グラドル]として活躍したらしいとの事です。初出演映画の公開は番組放送の約5ヶ月前だった様です。芸名の岡田姓は東映の当時の岡田茂社長からの賜姓との事ですから期待の新人だった事が窺えます。どうやら困難な殺陣は大野剣友会の清田真妃さんが吹き替えを担当されていらっしゃったらしいですが、通常はスタント無しで演じられて居られた様です。何やらバレエで鍛えて居られたとの事で身体能力は充分に高かった様ですがアクションシーンは苦手だったらしいです。其の解決策として考案されたのが、かの[電波投げ]で在ったとの事です。組み合わずに発動する技故に複雑な動作は不要なのですね。思えば似た様なエピソードが御座いましたわ。本来、バイクで疾走した刻に発生する風圧のエネルギーを取り込んで変身するのが仮面ライダーで在った筈です。処が2号ライダーこと一文字隼人役の俳優佐々木剛氏はオートバイに乗れ無かったと云う。其の打開策として登場したのが今や御馴染みの[変身ポーズ]と云う訳ですわ。ライダーファンには広く知られた逸話でしょうが、重要なのは知識では無く、トラブルに対して挑む姿勢が名作を創った件を理解する事です。例えば以前にも申した如く、財源が無いので消費税率を上げよう等と云う発想には創意工夫は皆無ぞ。まあサタン虫に操られた戦闘員以下の知能の持ち主なら考えそうなものだろうがね。其れはさて措き、当初の予定に無かったアイデアが永くスタンダードの座を維持して居る件は偉業と呼ぶに相応しい。さて話を戻しますれば岡田女史は番組終了の翌年、結婚を機に引退されたと云う。御相手は当時から交際中のメイク担当だったらしい。既に36年前か?
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2012-04-23 20:50
Comments (1)
さて寄稿から既に約4年が経過して居りますが評価が加点されて69点に達しました。尚、ブックマーク6件、閲覧数236。さてシャドウとの対決を如何に描くかに関しては大いに迷いつつも実に楽しかったです。いや技術的な問題は度外視して、究極的には画を描くと云う事の真髄で在ろうかと存じますよ。