幻の大攻
海軍は急降下爆撃が可能な機体を「爆撃機」
雷撃が可能な機体を「攻撃機」とした
攻撃機でも双発の陸上用攻撃機を俗に「中攻」と呼び、
これらには96陸攻や、一式陸攻が当てはまる
大戦末期に登場した一式陸攻の後継機とされる「銀河」は
サイズ的には「中攻」であるが、これは急降下爆撃が可能なことから
陸上爆撃機という範疇に入れられている
さて、これよりも大きな機体として開発されたのが十八試陸上攻撃機「連山」である
その前に、米国製の旅客機をパク・・・参考にした、バカドr・・・深山という大型機があったが、
まったくものにならず、僅かに製造された機体も輸送機として細々と運用されたに過ぎない
これに懲りた中島は格段にシェイプしたスマートな4発重爆を作り上げた
こちらは鹵獲したB-17を参考にデザインされたが、設計年次相応に前車輪式に改められるなどしている
大戦末期に異例のスピードで製作され、20年1月に海軍に引き渡された
設計が要求値どおりのものを発揮していたならば、
生産性・整備性・速力・爆弾搭載量に優れ、空力的にも洗練され強力な武装も持つといった従来の日本機にはない性能をもつはずであった
しかし、当時の日本の工業力では他の機体同様、排気タービン等を満足に生産できず
この機体も予定通りの性能を実戦で発揮できたかは疑問が残る
なにより、連山1機を作るのに、零戦10機分のアルミニウムが必要とあっては既に時局に合わない機体となっていた
戦後、米軍は僅かに残った機体を本国に運んでテストしたが
保存するにも大きな機体をもてあまし、結局はスクラップにされてしまった
雷撃が可能な機体を「攻撃機」とした
攻撃機でも双発の陸上用攻撃機を俗に「中攻」と呼び、
これらには96陸攻や、一式陸攻が当てはまる
大戦末期に登場した一式陸攻の後継機とされる「銀河」は
サイズ的には「中攻」であるが、これは急降下爆撃が可能なことから
陸上爆撃機という範疇に入れられている
さて、これよりも大きな機体として開発されたのが十八試陸上攻撃機「連山」である
その前に、米国製の旅客機をパク・・・参考にした、バカドr・・・深山という大型機があったが、
まったくものにならず、僅かに製造された機体も輸送機として細々と運用されたに過ぎない
これに懲りた中島は格段にシェイプしたスマートな4発重爆を作り上げた
こちらは鹵獲したB-17を参考にデザインされたが、設計年次相応に前車輪式に改められるなどしている
大戦末期に異例のスピードで製作され、20年1月に海軍に引き渡された
設計が要求値どおりのものを発揮していたならば、
生産性・整備性・速力・爆弾搭載量に優れ、空力的にも洗練され強力な武装も持つといった従来の日本機にはない性能をもつはずであった
しかし、当時の日本の工業力では他の機体同様、排気タービン等を満足に生産できず
この機体も予定通りの性能を実戦で発揮できたかは疑問が残る
なにより、連山1機を作るのに、零戦10機分のアルミニウムが必要とあっては既に時局に合わない機体となっていた
戦後、米軍は僅かに残った機体を本国に運んでテストしたが
保存するにも大きな機体をもてあまし、結局はスクラップにされてしまった
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2012-05-13 16:01
Comments (3)
本土防空じゃなく特攻用に零戦や彗星や疾風を生産していたくらいだから、その資材流用で排気タービン省略で生産して桜花の航続力延伸型積んでいれば活躍できたのでは?彩雲か百式司令部偵察機(できれば四型)のサポートは不可欠だと思うけど。
ハセガワが72分の1で模型化してましたね、作らずに積んでありますが。排気タービン、資材などを考えると日本にこのような大型爆撃機を造るのは当時の工業水準を考えると無理がありましたよね・・・残念
架空戦記では重魚雷や噴進弾の搭載機としても使われたりしますが、それだけ実戦投入されたのが惜しまれる機体なんですよね。もう1年早くデビューしていれば……