思考制御装置『メーティス』解放

西暦30XX年。『暴動』という言葉がこの世界から消えている時代。コンピューターで全てつながっているこの国で何の違和感も持たず『個』はその膨大の情報からそれぞれの答えを導きだし『個性』を確立させているように見えた。しかしそれは国の用意した精密な『決められた選択肢』でしかなかった。この『決められた選択肢』から導きだされたパターンをもとに個人情報は分類され管理されているのである。そう人は抑圧を受ける事無く国に調整されているのである。これを管理しているのが地下深くに眠るスーパーコンピュータ『メーティス』である。この創設メンバーを先祖に持つ少年が家の物置小屋から一冊の書物を見つける。そこには当時その国家プロジェクトに関わっていた先祖の心境と真実が記されていた。少年はその事を知りメーティス解放のため動き出す。書物を頼りにメーティスへの接触に成功、その時メーティスの思考が生み出した一人の少女とともに地下施設から脱出を試みる。その先で彼を待っていたものは果たして、、、。

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2012-07-22 19:32

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