葬式
実家の猫が亡くなったので、葬式に行っていました。小学校5年の時からいたので、18歳でした。離れて暮らして5年にもなるのでなんともないと思ってたんだけど、自分の知っている顔の形をしたものが硬く動かなくなっているのを見て、涙が止まらなくなりました。燃え尽きたあとの骨は知らないものだったので、涙は出ませんでした。離れてしまった人だとか、インターネットだとか、紙の上の人だとか、身体のない死が今はいっぱいあります。そういうものへの想いをいまだに吐き出せずにいます。関係あるかわかんないけど、食べ物はすべて死です。お店にならぶものは、身体だけの死に思える。ネットでもお店でも遠い地でも、いつも誰かが居なくなっているけど、身体か、心か、なにがなくなっているのかわからない。私の猫の、忘れかけてたけど忘れてなかった額のラインはこの世からなくなりました。手に取れる「からっぽ」なんて、珍しいものだなって思いました。
38
9
830
2012-07-30 20:45
Comments (2)
文体はともかく文章の内容がこんな絵本って私が見てみたいです コメントありがとうございます
文章読んで自分もうるってきました。絵本を連想させる文章素敵です・・・