女騎士、絶体絶命
「待ちなさい!」。カランがようやくアラニスの元へたどり着いた。「!?」。四肢を切断されたアラニスの姿を見て、カランの顔が青ざめる。「な、なんてことを……あなたたち……人間のすることじゃないわ!」。カランは衝動的にデネブに斬りかかる。その瞬間、デネブの指に閃光が走った。カランの身体は硬直し、手にしていた盾が床へと落ちる。「ヒッヒッヒ、もう赤い悪魔は手遅れじゃて。魔の毒が身体にまわり身動きひとつとれん。あとは死んでいくだけじゃ。ヒッヒッヒッ。せっかくじゃから、お前も後を追わせてやろう。親友だったのじゃろ?仲良く地獄へ行くがいいわ。ヒッヒッヒ……」。デネブの強力な魔の力によって、カランは肉体がアラニスと同じように毒されていく。
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2012-08-05 00:11
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