歳納アリス
純真無垢な少女のシンボルであるアリス・リデル。そのアリスの格好に身を纏うことで、少女の持つ可憐さや、清純さ、儚さは幾倍にもなる。大事なぬいぐるみを抱えた少女はどこまでも行く事ができると、信じて疑わない。 しかし、少女から大人へ成長するとき、彼女は多くの懊悩を体験することになるだろう。それは、成長のための昇天であるが、本人にとっては墜落と感じることだろう。 また、ぬいぐるみとの別離もあるかもしれない。これもまた、多くの惨痛を負うことかもしれない。(しかし、見方を変えると、ぬいぐるみを持ち続けるという行為は、ぬいぐるみを縛り付けている、という見方もできる)。 以上のような、少女の無邪気さと残酷さや、将来起こりうるであろう少女への無慈悲な運命等を、私はこの絵にこめていません。
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2012-09-22 16:30
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