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つい先日、私が部屋でコーヒーを飲んでいた時の事です。私の背中で赤い芋虫を食べていた蜻蛉の屍骸が猫のような声で鳴くのです。私は驚いて庭に撒いていた洗顔料を全てこぼしてしまいました。これは大変だ、と思ったのですが、やはり暗い空は緑色をしていたので落ち着いて蝙蝠を待つことにしました。まぁ、そんな物は二日経たないと見られないことは知っていたのですが、あの時は腕に生えた蓮華の花が話しかけてくる事と西洋の海が近くなっている事で気が動転していたんですね。蝸牛の殻も割れてしまいましたし、床に染み付いた牛乳はいつまで経っても大声で鳴く蛙にはなってくれません。これでは駄目だ、と思い外に出たのはいいのですが、やはりここから歩いていくには遠すぎます。ああ、免許証を取っておくんだったね、と隣で笑っている姉に話しかけました。今更そんなことを言っても幼虫は蛹になりますし、諦めるしかなかったのです。幸い、道には新聞紙の切抜きがばら撒かれていたので、家にある食器を比較的安全に割ることができました。瓢箪から駒というのはまさにこういう事を言うのですね。そして私の家の近くには豚小屋があるのですが、残念ながらそこも燃えていました。そこで時計の針が六年ほど前からずっと狂ったままだったのを思い出し、慌てて家に帰ったのですが、もう手遅れでした。蟷螂の卵を水に浸けておいたのですから、当たり前といえば当たり前ですが、それでも水銀は流星のように真夜中を潜り抜けるのですから、残念です。トンネルに入れば洗濯機のように過ごした言葉が右膝を突き抜けるというのに。まぁ、仕方ないですね。犬がガラスを食べている時は便箋の中に仕舞われている訳ですから。それでも昨日書いた日記を弟の部屋で燃やすくらいのことはできると思いますが、誰でも不安ですからね。そこには羊の顔の鳩がゲラゲラ笑っていました。もう恐ろしくて、私は綺麗な白い髪をした女の子の手を掴んで走りました。どれくらい走ったでしょうか、その猫はニャアと鳴いて歩道橋に消えました。仕方なく一人で歩いていると、小さな公園を見つけたのです。そこには誰も乗っていないシーソーやブランコがありました。懐かしくなって、赤や黄色に染まった落ち葉を拾い集めました。しばらくすると雨が降ってきたので望遠鏡を覗きました。今思えば、これが間違いだったのです。当然、赤い星が降りますから。その時、私の足首に何か嫌な感覚
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2012-10-03 05:41
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