無題
あなたがオリジナルのキャラを作ったとき、どんな想像をしただろう。――正義の味方? ――可愛いヒロイン? ――クールな悪役? ――ほのぼのとした学生? ――ちょっと大人なお姉さん? ――頼れる兄貴? ――アクの強いオネエ? なんでもいい。あなたが作ったオリジナルのキャラは作った時点で命が吹き込まれる。それは、あなたの想像で済むならばそれだけの話であろう。だが、それを書き出すと難しい。絵なら人体の構造、イラスト、漫画の描き方を学ぶ必要がある。小説も、正しい文章の書き方、わかりやすい比喩、適切で鋭い単語などを学ぶ必要がある。それらの”知識”が俗に言うあなたの”生きるエネルギー”と同じとしたら。もっとキャラを生き生きと描けるし、年相応でなおかつ素晴らしい描写が書けるだろう。あなたの好きなもので得られる”生きるエネルギー”と同じと私は思う。さあ、あなたはオリジナルキャラに命を吹き込んだ。そのオリジナルキャラには”ひとつにつき、必ず1の物語を描くことができる”。生まれてきた勇者が魔王を倒すように。世界を守るヒーローが悪と戦ったりするように。あなたのオリジナルキャラの物語はあなたが描かなくてはならない。他の人が代わりに描いてもそれはただの”二次創作”でしかない。筆を執るのはあなただ。物語を作るのはあなたであり、物語を進むのはあなたのオリジナルキャラだ。そこに技術は関係ない。あなたがその物語を完結させることで、オリジナルキャラは生きるのだ。下手とかそういう野次は放っておけ。何回躓いてもいい、何回気に入らなくてやり直してもいい。物語を勧めよう。あなたが親であるように、あなたのオリジナルキャラはあなたの子供なのだから。
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2012-10-08 02:04
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