【連作】ジョージ=フロスト=ケナン【赤狩り1】
「ソ連の権力はヒトラーのそれとは異なる。体系的でも冒険的でもなく、決まった計画によって動く訳でもない。無用な危険を冒すこともない。理性的とは言い難いが、力の論理には極めて敏感だ。よって強い抵抗に遭えば容易に撤退し、大抵はそうするものである」
1946年、後に「長文電報」と呼ばれる文書にて、ロシアが世界銀行と国際通貨基金の創設に反対するのかという政府からの質問に、モスクワの米国大使館参事官であったジョージ=ケナンは上記のように分析した。
当時、核兵器は米国のみが配備していた。だが、共産圏であるソ連も原爆実験に成功したという背景とも重なり、これを切っ掛けとして俗に言う「封じ込め」政策を米国政府は実施することになり、東西冷戦の引き金を引くこととなった。
だがそれらは、米国内で吹き荒れることになる「赤狩り」という共産主義者弾圧粛清への予兆に過ぎなかった。
1946年、後に「長文電報」と呼ばれる文書にて、ロシアが世界銀行と国際通貨基金の創設に反対するのかという政府からの質問に、モスクワの米国大使館参事官であったジョージ=ケナンは上記のように分析した。
当時、核兵器は米国のみが配備していた。だが、共産圏であるソ連も原爆実験に成功したという背景とも重なり、これを切っ掛けとして俗に言う「封じ込め」政策を米国政府は実施することになり、東西冷戦の引き金を引くこととなった。
だがそれらは、米国内で吹き荒れることになる「赤狩り」という共産主義者弾圧粛清への予兆に過ぎなかった。
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2012-10-23 20:51
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