【ぴくこう2】貴方に逢えてよかった…【イベント結果】
こちらの【illust/30997127】結果となります。
とある魚人の王子様は外の世界を見ることが好きでした。お城へ住む魔術師に頼んで、不思議な鏡で外(地上)の様子をいつものように眺めていると、とても麗しい女性を見かけました。その姿はまるで人魚のような美しさを持った人間の女性でした。彼女に一目ぼれした王子は魔術師に頼んで婚姻の笛を彼女が拾うように仕向けました。
そして、その晩彼女のもとへ向かうために自らの姿を彼女と同じ人間の姿へと魔法で変えてもらいました。ただし、その魔法の効果は朝日が昇るまでの間…そして、もしも王子の願いが叶わなかった場合は魔法の代償として消えてしまうというひどい魔法でした。「それでも彼女に逢えるのなら…」一時の夢のために王子は自らの命を懸けたのでした。
王子の思った通り彼女は素敵な女性でした。ただ、そんな女性をほかの男性がほおっておくわけがありません。王子の家臣は王子に幸せになってもらいたいと願い、ほかの男性へ攻撃を仕掛けるもあまりの弱さに歯も立ちませんでした。
そして、ついに王子は女性へ告白をします。初めは、無理やりにでも攫ってしまおうと思っていた王子ですが、彼女の家族や友人、そして今の生活の事を考えるとそんな野蛮なまねはできませんでした。そして、リミットぎりぎりのラストチャンスへかけることにしました。
しかし、王子がそこ恋を実らすには時間が少なすぎました。
女性からの問いへ答えている間に、その時は来ました―――。
自らの体が透け、存在がおぼろげになってゆく。
女性が悲しそうな顔をしているのを見て、申し訳ないと思うと同時に、少しでも彼女の記憶に自分という存在が残ってくれると言う事を嬉しく思いました。
死んでも構わない。きっと、僕は生きてたとしても彼女以外の女性を見ることはきっとできなかっただろう。だから、僕にとってはきっと、これが最良の終わりなんだと…
「ありがとう」
そう告げて、魚の王子は風と共に消えました。
何一つ残すことなく、ただ、女性の記憶だけが彼が存在したという曖昧な証だけを残して王子は幸せそうに消えてゆきました。
リア充撲滅促進委員会の私がハッピーエンドな展開を用意すると思ったかい?!
王子は消えてしましました。彼がいたという証拠は何一つありません。
もしかしたら、これは全て貴方の夢だったのかもしれませんね…
とある魚人の王子様は外の世界を見ることが好きでした。お城へ住む魔術師に頼んで、不思議な鏡で外(地上)の様子をいつものように眺めていると、とても麗しい女性を見かけました。その姿はまるで人魚のような美しさを持った人間の女性でした。彼女に一目ぼれした王子は魔術師に頼んで婚姻の笛を彼女が拾うように仕向けました。
そして、その晩彼女のもとへ向かうために自らの姿を彼女と同じ人間の姿へと魔法で変えてもらいました。ただし、その魔法の効果は朝日が昇るまでの間…そして、もしも王子の願いが叶わなかった場合は魔法の代償として消えてしまうというひどい魔法でした。「それでも彼女に逢えるのなら…」一時の夢のために王子は自らの命を懸けたのでした。
王子の思った通り彼女は素敵な女性でした。ただ、そんな女性をほかの男性がほおっておくわけがありません。王子の家臣は王子に幸せになってもらいたいと願い、ほかの男性へ攻撃を仕掛けるもあまりの弱さに歯も立ちませんでした。
そして、ついに王子は女性へ告白をします。初めは、無理やりにでも攫ってしまおうと思っていた王子ですが、彼女の家族や友人、そして今の生活の事を考えるとそんな野蛮なまねはできませんでした。そして、リミットぎりぎりのラストチャンスへかけることにしました。
しかし、王子がそこ恋を実らすには時間が少なすぎました。
女性からの問いへ答えている間に、その時は来ました―――。
自らの体が透け、存在がおぼろげになってゆく。
女性が悲しそうな顔をしているのを見て、申し訳ないと思うと同時に、少しでも彼女の記憶に自分という存在が残ってくれると言う事を嬉しく思いました。
死んでも構わない。きっと、僕は生きてたとしても彼女以外の女性を見ることはきっとできなかっただろう。だから、僕にとってはきっと、これが最良の終わりなんだと…
「ありがとう」
そう告げて、魚の王子は風と共に消えました。
何一つ残すことなく、ただ、女性の記憶だけが彼が存在したという曖昧な証だけを残して王子は幸せそうに消えてゆきました。
リア充撲滅促進委員会の私がハッピーエンドな展開を用意すると思ったかい?!
王子は消えてしましました。彼がいたという証拠は何一つありません。
もしかしたら、これは全て貴方の夢だったのかもしれませんね…
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2012-10-23 22:52
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